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ゆうばり映画祭、50歳の監督がグランプリを受賞!

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ゆうばり映画祭、50歳の監督がグランプリを受賞!

北海道夕張市で開催中のゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015内で2月22日に、クロージングセレモニーと授賞式が行われ、オフシアター・コンペティション部門で、森川圭監督の『メイクルーム』がグランプリを受賞した。本作は、AV監督である森川監督が自らの経験をもとに、現場のメイクルームで繰り広げられるドタバタ劇を描いた作品。

森川監督は「驚き過ぎて何を言っていいかわからないです(笑)」と言葉にならない様子で、喜びを表した。授賞式後の会見では、「僕はいま50歳なんですが、この歳になっても、映画を撮ってこうやって評価をしてもらえるという事実ができたことを本当に嬉しく思っています」とコメント。

さらに、「AVを撮っている方は、一般映画やCMを撮れなくなる可能性が高いので、名前を変えてやっているんですが、僕は昔から同じ名前でどこまでやれるか、と変えずにやってきました」と自身の創作スタイルを語り、続編となる次回作の構想も明かした。

審査委員長の大森監督は「映画というのは若けりゃいいというわけじゃないと、しみじみ感じています。ある程度年齢をいって、メッセージを伝えられる。若けりゃいいという映画祭の風潮のなかでこの受賞は、ひとつのメッセージになるのではないか」と受賞作についてコメントした。

今年で25回目となるゆうばり国際ファンタスティック映画祭。今回は「世界で一番、楽しい映画祭」をキャッチコピーに、2月23日までの会期中、84本の映画を上映している。動員数は、最高動員数を記録した昨年を上回るとみられ、どの会場も大いに盛り上がった。【Movie Walker】

【オフシアター:コンペティション部門受賞結果】
●グランプリ『メイクルーム』 監督:森川圭
●審査員特別賞『眠れる美女の限界』監督:二宮健
●北海道知事賞『歯まん』監督:岡部哲也
●シネガー・アワード『MIZO』監督:ナム・ギウン
●スカパー!映画チャンネル賞『私たちのハァハァ』監督:松居大悟 

【インターナショナル・ショートフィルム・コンペティション部門受賞結果】
●グランプリ『今月のあの日』 監督:ジラッサヤー・ウォンスティン
●優秀芸術賞(1)『ハードル』監督:パク・ソンジン
●優秀芸術賞(2)『Green Glows』監督:白田明日香
●優秀芸術賞(3)CG『恵まれたマシーン V』監督:ジョシー・マリス
●審査員特別賞『拝啓アトム』監督:吉池巨成
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