アカデミー賞は『バードマン』が作品賞&最多受賞

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アカデミー賞は『バードマン』が作品賞&最多受賞

現地時間2月22日(日本時間23日)に開催された第87回アカデミー賞授賞式。作品賞、監督賞、撮影賞、脚本賞に輝いたのは、アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督作『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(4月10日公開)だった。

『グランド・ブダペスト・ホテル』(公開中)も衣装デザイン賞、 メイクアップ&ヘアスタイリング賞、作曲賞、美術賞と、技術賞の4部門タイにつけるという健闘ぶりを見せた。

イニャリトゥ監督は感激しながらオスカー像を手にし、「移民が連続でオスカーを獲ったから、今後は規制しないといけなくなるかも」と、前年に作品賞を受賞した『それでも夜は明ける』(14)を引き合いに出した発言をして、会場の笑いを取った。

続いて「このアイディアを支持してくれてありがとう。英雄たちがこの映画を支えてくれた。中年の男が飛んでいくような映画がよく受賞できたなと。信じられないです。みんなに感謝したい」とスピーチした。

作品賞として有力視されていた『アメリカン・スナイパー』(公開中)や、『6才のボクが、大人になるまで。』(公開中)は、2作とも1部門のみの受賞に留まった。

また、3年連続でノミネートされた『アメリカン・スナイパー』のブラッドリー・クーパーや、『イントゥ・ザ・ウッズ』(3月14日公開)で19回目のノミネートとなったメリル・ストリープ、84歳という最高齢で助演男優賞にノミネートされた『ジャッジ 裁かれる判事』(公開中)のロバート・デュヴァルにもオスカーの女神は微笑まなかった。

そのほか、長編アニメ映画部門にノミネートされていたスタジオジブリの高畑勲監督作『かぐや姫の物語』(14)は受賞を逃し、現在日本でも大ヒット中の『ベイマックス』がその栄誉に輝いた。【Movie Walker】

■第87回アカデミー賞 主要部門 受賞一覧

【作品賞】『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』

【監督賞】アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』

【主演男優賞】エディ・レッドメイン『博士と彼女のセオリー』

【主演女優賞】ジュリアン・ムーア『アリスのままで』

【助演男優賞】J・K・シモンズ『セッション』

【助演女優賞】パトリシア・アークエット『6才のボクが、大人になるまで。』

【脚本賞】アレハンドロ・G・イニャリトゥ他『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』

【脚色賞】グレアム・ムーア『博士と彼女のセオリー』

■第87回アカデミー賞 受賞一覧(その他)
【撮影賞】エマニュエル・ルベツキ『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
【編集賞】トム・クロス『セッション』
【美術賞】アダム・ストックハウゼン他『グランド・ブダペスト・ホテル』
【衣装デザイン賞】ミレーナ・カノネロ『グランド・ブダペスト・ホテル』
【メイクアップ&ヘアスタイリング賞】フランシズ・ハノン他『グランド・ブダペスト・ホテル』
【視覚効果賞】ポール・フランクリン他『インターステラー』
【録音賞】クレイグ・マン他『セッション』
【音響編集賞】アラン・ロバート・マレー『アメリカン・スナイパー』
【作曲賞】アレクサンドル・デプラ『グランド・ブダペスト・ホテル 』
【主題歌賞】「Glory」『セルマ(原題)』
【長編アニメーション賞】『ベイマックス」
【外国語映画賞】『イーダ』(ポーランド)
【長編ドキュメンタリー賞】『CitizenFour』
【短編ドキュメンタリー賞】『Crisis Hotline: Veterans Press 1』
【短編実写映画賞】『The Phone Call』
【短編アニメーション賞】『愛犬とごちそう』

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