大沢たかお、ケニアで竜巻の被害に遭う!?
さだまさしの同名曲をモチーフにした映画『風に立つライオン』(3月14日公開)の完成披露試写会が、2月24日に東京国際フォーラムで開催。大沢たかお、石原さとみ、真木よう子、萩原聖人、鈴木亮平、さだまさし、三池崇史監督が舞台挨拶に登壇した。
大沢は「命のバトンがテーマになっています。最初にさださんの音楽があって、そのバトンが最後、みなさんに届くことを思って、今日まで頑張ってきました」と、力強く語った。
主演の大沢は「長崎ロケも参加してるんですが、長崎では温かい人たちに囲まれ、ケニアは過酷で厳しいなかだったので、すべてが良い思い出だし、いろんなものが映像になって、映っていると信じています」と熱い思いで撮影を振り返った。
共にケニアロケに参加した石原は「本当に人生観を変えられた映画。宝物のような映画です。過酷な状況はありましたが、こういう映画に憧れていて、夢みたいな時間でした」と感無量の様子。
石原はケニアについて「大量のハエと闘いながらの撮影で、乾燥地帯なので、砂ぼこりもすごくて。大沢さんは竜巻で砂が目に入りましたから。スタッフさんは大沢さんよりもカメラを救いました」と笑いながら大沢を見る。大沢も「誰も助けてくれなくて、かがんで耐えました。そしたらみんな自分の機材を守っていました」と苦笑い。
さだは、「バブルに入る前に曲を書きました。この話を聞いて、歌にするまでに15年。さらに30年近くなってから、映画になった。いちばん最初に医師からケニアの話を聞いてから今日まで、1本の糸でつながっていたんだなと」と、感慨深い表情を見せた。さらに「三池さんらしからぬ映画。どんどん人を殺しませんし、最後に自分の歌が出てこなかったら、おいおい泣いてたと思います」と笑いをとった。
『風に立つライオン』は、さだまさしがアフリカ・ケニアで国際医療活動をしていた実在の医師・柴田紘一郎にインスパイアされて作った楽曲。これを題材に、さだ自身が小説化し、大沢主演で映画化された。【取材・文/山崎伸子】