『百日紅』の豪華声優陣が発表!
江戸風俗研究家で文筆家、05年に逝去した漫画家・杉浦日向子の原作を初めて長編アニメーション映画化した『百日紅~Miss HOKUSAI~』の初日が、5月9日(土)に決定した。本作は、23歳の女浮世絵師・お栄を主人公に、彼女が父・葛飾北斎や妹、仲間たちとともに自由闊達に生きる姿を江戸の四季をとおして描く浮世エンタテインメント。人気女優・杏がお栄の声を担当し、長編アニメーションの声優に初挑戦することでも話題を呼んでいる作品だ。
色鮮やかな江戸の街に四季折々の情緒を織り交ぜ、お栄と北斎、2人の破天荒な絵師の生き方を描くのは、『河童のクゥと夏休み』(07)『カラフル』(10)などを手掛けた俊英・原恵一監督。デビュー当時から大ファンだったという杉浦作品の映像化にあたり、Production I.Gと初のタッグで挑む。
お栄と父娘であり師弟でもあるという天才浮世絵師・葛飾北斎の声を演じるのは松重豊。本作で杏とは3度目の父娘共演になるという松重は、「何か縁というものをすごく感じます」と語り、「限りなく超えられない才能を持った父親の娘の視点から描かれている北斎を、原作の絵にあるような茫洋とした感じで、作りこまずに北斎の大きさみたいなものを表現したいと思い演じました」とアフレコを終えた感想を語った。
そのほかにも濱田岳、高良健吾、美保純、清水詩音、筒井道隆、麻生久美子、立川談春といった実力派・個性派が集結。原監督もこの豪華な面々のアフレコを終え、「手ごたえを感じている」と自信をのぞかせている。
また、完成前にもかかわらず、早くもフランス・イギリスほか6か国での配給も決定。いまから完成が楽しみだ。【Movie Walker】
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