海外メディアが選ぶアカデミー賞ワーストドレッサー【2】|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
海外メディアが選ぶアカデミー賞ワーストドレッサー【2】

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海外メディアが選ぶアカデミー賞ワーストドレッサー【2】

現地時間の22日に開催された第87回アカデミー賞では、『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』(3月13日公開)で助演女優賞にノミネートされたキーラ・ナイトレイもワーストに選ばれた。

同作のプロモーションや賞レースで、妊娠中にさまざまなドレスを披露してくれたキーラが今回選んだのは、ヴァレンティノのオートクチュールの花柄ドレス。シフォン素材のドレスにはフランス語で、「thanks to the French」を意味する文字が花柄同様にデザインされており、「うるさすぎるデザインとカジュアルなデザイン」が、オスカーに今一つ相応しくないとの評価を受けた。

どうやらキーラはプリント柄が好きなようで、ゴールデングローブ賞でも、シャネルのカスタムメイドのドレスでワーストドレッサーに選ばれたが、その際はウエストで絞られたデザインと裾のフリル、蝶や鳥の模様が不評だった。しかし今回は、「あくまでオスカーのドレスとしては」という条件付きで、ドレスそのものは、妊婦に相応しくエレガントなドレスとされている。

18歳になったばかりのクロエ・グレース・モレッツが着ていたピーチカラーに花柄のストラップレスのミュウミュウのAラインドレスは、「大きすぎて太って見える」「若さがない」「ポケットが大きすぎる」という理由で不評。

リチャード・リンクレーター監督の娘で、『6才のボクが、大人になるまで。』(14)に出演しているローレライ・リンクレーターは、オスカー初体験だが、ガブリエラ・カデナの、赤と黒が基調のゴシック調でダークな色合い、チェリーブロッサムの刺しゅうと、まとまりのないデザインは「まだ20歳のローレライにはふさわしくない」という理由でワーストにノミネートされたが、今後に期待がかかった。

いつもはお洒落な、ビヨンセの妹ソランジェ・ノウルズが着ていた赤いクリスチャン・シリアーノのワイルドパンツドレスは、「布をいたずらに重ね合わせただけのデザインで、珍しく失敗」と評価された。

「Glory」で歌曲賞に選ばれたジョン・レジェンドの妻クリッシー・テイゲンの着ていたパウダー・ブルーのズヘア・ムラッドのドレスは、「胸元が大きく開いているうえに、スリットも股間まで大胆に入りすぎており、露出しすぎている」と評判が悪かった。

また『Selma(原題)』のエヴァ・デュヴルネ監督が着ていたプラダのブルーのドレスは、「ヘアとともにトップにボリュームをもっていきすぎでバランスが悪い」と、そしてブランカ・ブロンコの赤と黒の賑々しいスティッキーな素材のドレスも不評だった。

マルーン5のフロントマン、アダム・レヴィーンの新妻でモデルのベハティ・プリンスルーの着ていた黒と赤のアルマーニ・プリヴェのストラップレスのドレスも、色味がダークすぎるとしてワーストの仲間入りしている。

リタ・オラが着ていた、マルケッサのカスタムメイドのマーメイドタイプのストラップレスのドレスは、「ドラマティックだが、デザインが散漫で、エレガントさに欠ける」という理由でワーストドレッサーに選ばれており、トータルコーディネートの難しさと、場をわきまえたドレス選びの難しさを、改めて思い知らされる結果となった。

ちなみに、男性編では、ロン毛にライラックカラーのジバンシィのタキシードと白い靴、そして自ら傘をさしてレッドカーペットのフォトコールに応じたジャレッド・レトが、80年代のバル・ミツワー(ユダヤ教徒では男子は13歳で成人になる)を迎えた子どものようだ」と、厳しい評価を下された。【NY在住/JUNKO】

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