樹木希林と内田伽羅の共演作を見たモックンが感謝!
樹木希林と孫娘の内田伽羅が本格的に初共演をした、河瀬直美監督作『あん』(5月30日公開)の完成披露試写会が、4月6日に日本消防会館で開催。樹木、永瀬正敏、内田、河瀬監督、原作者のドリアン助川が舞台挨拶に登壇した。
イス持参で登場した樹木は「具合が悪くなってしまって。『この作品が最後になると言え』と言われてたの。ひとりでイスに座っていてすみません」とジョーク混じりに挨拶をした。
『奇跡』(11)で樹木と内田は初共演したが、本格的な共演シーンを演じたのは今回が初めてとなった。樹木は「とにかく親しくならないようにと言われていて。なんだかあまり共演って感じがしませんでした」とぼやく。
内田は「仕事をしている祖母を見るのは初めてでしたが、あまり普段と変わらず、率直で。家族としてよく知っているので、目の前でお芝居をするのが少し恥ずかしかったです」と語った。
映画を完成し、初めての試写会には、樹木、永瀬、内田の他、内田の父・本木雅弘も来場したそうだ。河瀬監督は「一族で映画を見ていただき、ロビーで本木さんに『どうでしたか?』とお聞きしたら『伽羅のいましかないここを刻んでいただき、ありがとうございました』と言っていただいたのが印象的でした」と、喜びを口にした。
その後、本作にちなみ、「生まれ変わるとしたらどんな人になりたいか?」という共通質問が。樹木が「私はもう生まれ変わらなくて良い。勘弁して。拒否する」と拒み、笑いを取る。
永瀬は「難しいですね。モックン?こんな可愛い娘と素敵な息子がいるから」と回答すると会場は大ウケだった。
内田は「私はまだ自分がどんな大人になれるかわからないので、想像はつきませんが、今回出会ったみなさんのように、ひとつのことに情熱を持ち続けられる人になれたら良いなと思います」としっかり発言。
永瀬は「いちばんちゃんとした答え!」と感心しきりだった。最後に、桜の花びらのキャノン砲が打たれ、笑顔で舞台挨拶は幕を閉じた。【取材・文/山崎伸子】