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北野武監督、高齢の俳優陣に「戦没者慰霊会みたい」

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北野武監督、高齢の俳優陣に「戦没者慰霊会みたい」

北野武の監督17作目となる『龍三と七人の子分たち』(4月25日公開)の完成披露試写会が、4月14日にイイノホールで開催。藤竜也、近藤正臣、中尾彬、品川徹、樋浦勉、伊藤幸純、吉澤健、小野寺昭、安田顕、萬田久子、北野武監督の11名が舞台挨拶に登壇した。

平均年齢72歳だった俳優陣を束ねた北野監督は「ざっと並ぶと、戦没者慰霊会みたい。楽しい撮影でした」と挨拶して、会場は爆笑となった。

高齢の俳優陣の現場について、北野監督は「用意スタートの声が聞こえない人がいたり、カンペが見えなくて、とんでもない大きな字でカンペを書いたり、衣装を着てそのまま帰っちゃったりして(苦笑)。まあ、とにかく今日まで頑張ってくださいと。黙祷から始まるのは怖いな」と毒舌を炸裂させた。

それぞれマイペースに語るベテラン俳優陣。中尾は「久しぶりにみなさんにお会いしたんですが、養老院に帰ってきたみたい」と笑いをとる。小野寺が「誕生日が来たら72歳です」と言うと、近藤が「え?まだ71?」と聞くと、小野寺は「ジジイが集まると人の話をさえぎるんです」と苦笑い。

品川は「今日、いちばん安心してるのはジジイ衆。いつ倒れるんじゃないかと思って、監督はひやひやしたと思います」と笑顔で語った。

『龍三と七人の子分たち』は、ヤクザと詐欺集団との戦いをコミカルに描く人間ドラマ。オレオレ詐欺にひっかかったヤクザの元組長と仲間たちが、詐欺で人々をだまそうとする若者たちに喝を入れる。

北野監督作に初出演の藤竜也が主演を務めた。北野監督は「もしヒットしたら、『2』では『龍三と七人の幽霊たち』を作りたい」と宣言し、会場はまたしても笑いに包まれた。【取材・文/山崎伸子】

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