かぼちゃの馬車や舞踏会…あの“名場面”を見事に再現!
長きにわたり愛され続ける不朽のラブストーリーを、シェイクスピア作品からアクション超大作まで幅広いジャンルを手掛けてきた監督ケネス・ブラナー監督が実写映画化した『シンデレラ』(4月25日公開)。
アニメーションでは世界中の人々を魅了する名場面が数多く存在しているが、本作でも最新の技術を使ってそれらを具現化。この映像を生み出した監督のコメントと共に、その一部を紹介したい!
まず、「シンデレラ」を語るうえで外せない場面といえば、ヒロインの変身シーン!劇中では、フェアリー・ゴッドマザー(ヘレナ・ボナム=カーター)の魔法によって、シンデレラ(リリー・ジェームズ)のボロボロの洋服がキラキラと輝く青いドレスに、トカゲやアヒルは御者に変身する。
もちろん、大きなかぼちゃが馬車に変わるシーンも登場。これについて監督は「巻きひげが伸びてきて“金”を施した馬車になるというアイデアだったんだ。クリスタルは少し宇宙時代を思わせるし、ラスベガスっぽい。だから、ガラスやクリスタルよりも、ゴールドにしたかったんだ」と、特別なこだわりで再現。フェアリー・ゴッドマザーの「ビビディ・バビディ・ブー!」のメロディに乗せ、かぼちゃがどんどん膨れ上がるマジカルな様子には、必ず驚かされるはず!
また、アニメ―ションでは、屋根裏部屋で暮らすシンデレラの唯一の友達であり、慰め役であるネズミたちが印象的だ。映画化にあたり、監督のもとには「ネズミたちは出てくるの?」と周囲からの声が寄せられたほど、ネズミファンは多い。
監督は、コミカルなネズミたちを表現するため“ネズミ班”を作ったと言い、「ネズミを描き始める前に僕らがやったことは、まずネズミを撮影することだったんだ。単に食べ物で釣るだけではなく、小さな指輪を家具の周りに置いたりして、彼らがどんなものに惹かれるかを見てみたりね」と、熱心に研究。監督が話す通り、物語にピッタリと合ったネズミたちの動きや、キュートな雰囲気には目を奪われる。
さらに、物語のハイライトである舞踏会は、うっとりするほど美麗なシーンに仕上がっている。国中の招待客が見守るなか手を取り合うシンデレラと王子のダンスはロマンチックかつ壮観!
舞踏会のシーンについて監督は、「500人のエキストラやオーケストラ、音楽、ダンスなど色々なことを考えなければならかった。だけどそれと同時に、王子の手がシンデレラの小さな背中に回り、彼女も同じことをする、それが全てだと思ったよ。だから、いろんなことに囚われている間、そういうことを忘れないでいたかったんだ」と、振り返っている。
「再現したかったのに出来なかったものはないと思う」と監督が自信を持って言う通り、ゴージャスに再現された有名シーンの数々。それに加え、シンデレラと王子が舞踏会以前に森で偶然出会うなど、実写版ならではの展開も見せる。ケネス・ブラナーが現代によみがえらせた『シンデレラ』、この新たな伝説をぜひ劇場で味わってほしい!【トライワークス】