男性の心もワシ掴みにする『シンデレラ』の魅力|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
男性の心もワシ掴みにする『シンデレラ』の魅力

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男性の心もワシ掴みにする『シンデレラ』の魅力

2015年に公開された洋画作品のなかで、No.1のオープニング成績を記録するなど、ヒットチャートを爆走中の『シンデレラ』(公開中)。一見、女性向けのラブストーリーだと思われがちだが、意外に男性からも支持を集めている本作。そこで、女性のみならず、男性視点でも楽しめる『シンデレラ』の魅力を解説!

まず注目すべきは、メガホンをとったケネス・ブラナー監督の存在だ。『マイティ・ソー』(11)や『エージェント:ライアン』(13)などで知られるブラナー監督が、アクション映画で培ったセンスを活かし、「シンデレラ」の世界をダイナミックな映像で描き出す。有名な変身シーンは、華麗かつパワフルに映し出され、圧倒させられるほどだ。

また、新進気鋭女優リリー・ジェームズや、ケイト・ブランシェット、ヘレナ・ボナム=カーターら実力派女優たちが揃っているもの本作の見どころ。今回、ブラナー監督がキャスティングに全責任を負っていたようで、プロデューサーのアリソン・シェアマーは、「彼はスタッフ全員の意見に耳を傾けてくれたわ。ブラナー監督は、様々なことに長けているけど、特にキャスティングは得意な分野なの」と絶賛している。

続いて、豪華絢爛な舞踏会やシンデレラの屋敷、宮殿などの美術も注目のポイント。このデザインは、アカデミー美術賞を3度受賞した経験を持つプロダクション・デザイナーのダンテ・フェレッティによるもの。プロデューサーに名を連ねるデヴィッド・バロンは、「彼の仕事は見事だった。舞踏会のセットなんて、まるで本物の大理石で造られたようなんだ。ダンテは本当にすごい。そのうえ、『もし気に入らなければ、造り直すよ』と言ってくれたり、とてもオープンな人柄なんだ」と見事な仕事ぶりを振り返っている。

シェアマーも、「ダンテが巨匠という以外に、なにも言うことはないわ」と感心した様子で、「ブラナー監督がセットに対してデザイナーと同じような情熱を持っていたのも、素晴らしかったわ。スーパーヒーローのチームよ」とチームワークの良さについて語った。ゴージャスな舞踏会も圧巻だが、細部までこだわった宮殿も、“お城好き男子”にはたまらないはず!

また、王子と国王の物語がフィーチャーされている点も実写版ならでは。父親から政略結婚を急かされながらも、思いを寄せるシンデレラを追いかける王子。そんな彼が、稼業を継ぐことや恋に思い悩む姿は、多くの男性が共感できる内容に。

脚本を担当したクリス・ワイツは、「大事なのはシンデレラが王子に恋をする時、自分と同じような孤独を抱えている彼に惹かれていくということ。だから、王子が息子思いの父親を失うという点を描くことは、とても重要だったんだよ」と、脚本の意図を明かしている。

このように本作は、王子の葛藤やドラマなど、男性が共感できるポイントが多数登場するので、恋人や夫婦、デートムービーとしてもピッタリ。まだ見ていない人は劇場で堪能してみては?【Movie Walker】

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