カンヌ映画祭、レッドカーペットでのセルフィ自粛要請
5月13日から開催される第68回カンヌ国際映画祭。そこに出席するセレブやファンたちにレッドカーペットでのセルフィの自粛が呼びかけられた。
カンヌ国際映画祭総代表のティエリー・フレモーは、レッドカーペットを歩くセレブリティたちがスマホでセルフィを撮ったり、ファンがスターたちと一緒にセルフィを撮ったりする行為は「バカバカしくてグロテスク」と語り、カンヌから一掃したい考えを明らかにした。
英紙テレグラフによれば、フレモー総代表は、罰則を課すなどして公に禁止するわけではないとしながらも、「残念ながらレッドカーペットに警察はいないのでね。だが、レッドカーペットや階段の上でセルフィを撮る風潮を減らす運動を行う。何よりもまず、あの行為はバカバカしくてグロテスクだ」
「禁止したくはないが、タイミングの問題がある。定められた時間内にゲストをレッドカーペットから階段へと移動させる必要がある。だが、彼らは2メートル歩く毎に自分で自分の写真を撮るものだから、大幅な遅れが生じる。レッドカーペットは世界中で報道され、誰もが美しく撮影されている。一番醜く撮れているのはセルフィだろう」と話している。
今年のカンヌのレッドカーペットにはケイト・ブランシェット、ナオミ・ワッツ、ナタリー・ポートマン、マシュー・マコノヒー、ホアキン・フェニックスらの登場が予定されているが、この総代表の発言の後では、さすがにセレブたちはスマホ持参でカンヌのレッドカーペットは歩けないだろう。
最近はセルフィに批判的なセレブも多く、先日も英国王室のヘンリー王子が彼とのセルフィを撮ろうとした観衆に撮影を拒否して話題になった。【UK在住/ブレイディみかこ】
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