杏、自ら演じたヒロインを「とにかく尊敬」
オトナが泣けるアニメーション作家として知られる原恵一監督が、杉浦日向子の原作漫画を映画化した『百日紅~Miss HOKUSAI~』(5月9日公開)。
本作のジャパンプレミアがTOHOシネマズ日本橋にて開催され、ヒロイン役の声を務めた杏や松重豊、濱田岳、清水詩音、原監督が、華やかな着物姿で登場した。
原作の大ファンだという杏は、「杉浦さんの作品の世界観や風景を、色付きの動く映像で見られて嬉しい」と感激を口にした。
そんなヒロインを演じた杏が、お栄との共通点について聞かれると、「現代ではなく江戸時代という古き時代のなかで、クリエイティブな職につき、実力を持って仕事をバリバリこなしていたお栄は本当にすごいなと。共感ではないんですが、尊敬します」と憧れを語った。
また、お栄の父であり、師匠でもある葛飾北斎を演じたベテラン俳優の松重豊は、意外にも本作が声優初挑戦。「この年齢までずっと声優という仕事に憧れ続けて、やっと52歳になって念願の声優をすることができました」と嬉しそうな表情をのぞかせた。
同じく本作で声優初デビューを飾った濱田は、「声優の現場がどんな雰囲気なのか不安でいっぱいで。先に現場入りした松重さんに『声の現場ってどんな感じなんですか?』ってLINEで連絡取り合ってました(笑)」とアフレコ前の心境を告白した。
そして、声優初挑戦のキャスト陣の指揮をとり、メガホンをとった原監督は「自信あります」と作品をアピール。「今までみたことのないような新鮮さと、意外にロックっぽい要素が含まれている時代劇になっています」と魅力を語った。
最後に、杏と同様に杉浦ファンである監督が「どこかで杉浦さんがこの作品を見て喜んでくれていると信じています」と思いを述べ、イベントは幕を下ろした。【取材・文/トライワークス】