有村架純、ビリギャル演じて「大きな一歩を踏めた」
実話ベストセラー書籍を映画化した『映画 ビリギャル』の初日舞台挨拶が5月1日にTOHOシネマズ新宿で開催され、有村架純、伊藤淳史、吉田羊、田中哲司、野村周平、安田顕、松井愛莉、土井裕泰監督が登壇。
金髪ギャルに変身して主役を演じきった有村に、登壇者陣からサプライズで寄せ書きが送られたこの日。それぞれがメッセージを読み上げることになると、有村は「ええ!?やめてください!そういうの」と大慌て。瞳をうるませながら、メッセージに聞き入った。
塾講師役の伊藤からは、「架純ちゃんがいつも笑顔でいてくれたので、僕も頑張ることができました」。土井監督は「真冬の現場を弱音も吐かずに一緒に乗り越えてくれてありがとう。進化し続けるあなたを見ていて、僕もまだまだ自分の可能性を信じてみたくなりました」と心を込めた。
また母親役の吉田は「女優・有村架純とちゃんと親子になれるか不安があった」と撮影前の思いを吐露。進むにつれて「ああ、この子は私が思うよりずっと懐が深く、強くしなやかに生きる女優だと脱帽した。この映画の愛は、架純ちゃんが深い優しさと強さでこの映画をいっぱいにしているから」と愛情たっぷりに言葉を送った。
有村は「すっごいうれしいです。みんなから愛されていることをさらに実感できて、とても幸せな気持ちです」と感無量の面持ち。「素敵なスタッフさん、キャストさんに囲まれて毎日が楽しかった。充実の気持ちで取り組めた作品」と振り返り、「自分の中でも大きな一歩を踏めた作品」と鼻をすすりながら、必死に涙をこらえて本作への思いを明かしていた。
また舞台挨拶で会場を大きな笑いで包んでいたのが、安田だ。有村演じるさやかに厳しい言葉を投げつける教師役を演じたが、「普段は、ひどい言葉を浴びせてもらう方が好き」と告白して「役とはいえ、有村架純ちゃんにひどい言葉を浴びせかけられたこと、役得だなと思います」とニヤリ顏。さやかの髪を鷲掴みにするシーンもあったが、「大変申し訳ございません」と公開謝罪し、会場の爆笑を誘っていた。
原作は、学年ビリのギャルが慶應大学に現役合格を目指す実話をつづった「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」。塾講師との出会い、仲間や家族の絆を力に、ひとりの女の子が大きな目標に挑む姿を描く物語だ。【取材・文/成田おり枝】