白石隼也、カリスマ美容師役に「今までにない緊張」
映画『鏡の中の笑顔たち』(5月30日公開)の完成披露試写会が5月12日にスペースFS汐留で開催され、白石隼也、夏菜、中尾明慶、喜多一郎監督が登壇した。
本作は、技術だけを追い求めていたカリスマ美容師が、訪問美容を通じて技術より大切な物があることに気付いていく姿を描くヒューマンドラマ。
24歳という同い年、等身大の役柄を演じた白石は「24歳という年齢は、新人と呼べない、成長しなければいけない世代。僕自身も仕事に真正面からぶつかって、大きな壁と戦っている最中」と力強くコメント。
「そういう人がいろんな世界を見て、さらに成長していくストーリーです。何か感じてもらえればうれしい」と壁にぶちあたっている世代にメッセージを送った。
カリスマ美容師を演じた白石。彼がプライベートで行っている美容室の閉店後に赴き、技術的な練習に励んだそう。「ハサミの持ち方や切り方を教えてもらって。鋭利なハサミで、僕自身、何度も手を切った」と述懐。
髪をカットするシーンの大部分はウィッグを使ったものの、1シーンだけ、実際に髪の毛を切ることもあったとか。「今までにない緊張感でした」と振り返っていた。
冬の北海道でロケを敢行。地元の人も「体感はマイナス40度」という日もあったそうで、夏菜は「めちゃくちゃ寒かったですよね、中尾さん」と中尾に顔を向けた。
実は中尾の撮影は喫茶店の店内のみだったそうで、中尾は「なんか、悪意を感じるなあ!」と夏菜に抗議。「僕の北海道の思い出は、体感20度くらいの、非常に心地よい気温です」と笑顔を見せて、会場の笑いを誘っていた。
事務所の先輩・後輩でもある白石と中尾だが、白石は「中尾くんの撮影は1日だったんですが、その日の晩に回らない、高価なお寿司をおごってもらいました」と中尾の先輩らしいエピソードを披露。中尾は「いいよいいよ、あんまりみんなの前でそんなこと言うなよ!」と声高に話し、会場も大爆笑。中尾は「結果的に僕、良い先輩です」と自画自賛していた。
その後は、白石と夏菜がサプライズで中尾にハンドマッサージを実施。全く知らされていなかった中尾は「何これ!」と驚きながら、「これ見てお客さん、楽しいかな」と困惑。夏菜が「いつも疲れていると思うので」と言うと、中尾が「俺、撮影1日しかしてないよ!」とすかさず突っ込むなど、すっかり舞台挨拶のオチ担当となり会場を盛り上げていた。【取材・文/成田おり枝】