ピース又吉、大和悠河から宝塚風のエスコート術を学ぶ
3週連続で興行成績ランキングナンバー1となったメガヒット作『シンデレラ』(公開中)のシンデレラ川柳コンクール表彰式が、5月14日に目黒雅叙園で開催された。
審査員として、シンデレラの大ファンである元宝塚歌劇団の大和悠河と、作家としても活躍するお笑いタレント、ピースの又吉直樹が登壇。2人は受賞者の発表とエスコートを行い、自作のシンデレラ川柳も披露した。
シンデレラ川柳とは、シンデレラにまつわるキーワード(12時、魔法、靴など)を使用した川柳で、1456通に上る応募のなか、優秀作品が選ばれた。最初に大和は美しいブルーのドレスで、又吉は王子の出で立ちで現れ、会場の視線をくぎ付けにした。
大和が詠んだシンデレラ川柳は「シンデレラ 心の中は 王子様」で、「宝塚に15年おりまして、男役が染み付いていて、いざとなると、男性になってしまいます。悩みです」と告白。又吉は「きみ宛に 指紋認証 付きの靴」と詠み「自分で運命をつかむってことで、この人と結ばれたいという人に直接靴を送っちゃう。取りようによっては気持ち悪いですが」と笑いを取った。
ディズニー賞は「スーツ脱ぎ 魔王が解けるよ 我が彼氏」、シティリビング賞は「朝ラッシュ もう届かない 脱げた靴」、シンデレラ賞は「いいかげん 靴拾ってよ 王子様」が選ばれた。
その後、受賞者をエスコートすべく、2人は着替えて、王子のファッションで再登場した。又吉は「お金持ちの国の王子と、貧乏の国の王子みたい」と苦笑い。続いて、大和が又吉に「ひざまづき、手を差し伸べ、回転させて、腰をぐいと引き寄せ、見つめ合う」といった王子のエスコート術を伝授。
又吉が照れながらも、受賞者をエスコートすると、彼女は「やさしくしていただいてうれしかったです」と笑顔を見せた。大和が「見つめ合うの、照れました?」と突っ込むと、又吉は「僕、見てたんですが、1回も目が合わなかった。でも、良い思い出になりますね」と満足気に語った。【取材・文/山崎伸子】