『第9地区』監督が“チャッピー”の誕生秘話を明かす
『第9地区』(09)で全世界を驚かせたニール・ブロムカンプ監督の最新作『チャッピー』(5月23日公開)。日本公開を直前に控えた本作から、監督のコメントとメイキングが盛り込まれた特別映像が到着した。
警察の代わりにロボットが治安維持を行う2016年のヨハネスブルグを舞台に、人工知能を搭載したロボット・チャッピーの成長を描く本作。映画を作るうえで監督は、「現実とフィクションの境界を曖昧にしたかった」と語っている。
公開された映像の中では、人間のような仕草を見せるチャッピーを確認することができる。チャッピーが「マスターズ・オブ・ジ・ユニバース」のアニメを見てポーズを真似している姿は、まるで人間の幼児のように無邪気だ。チャッピーに人間味を持たせることで、フィクションとは思えないほどの実在感を演出している。
これまでにも独自の視点で近未来の世界を描いてきたブロムカンプ監督。「自分の好きなタイプの映画を作った」とにこやかに答える監督の表情からも、本作へのこだわりがヒシヒシと伝わってくる。激しいアクションシーンにも注目だが、愛らしいロボットを軸に、現実社会とSFを見事に融合させた独自の世界観も、ぜひ味わってほしい。【Movie Walker】
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