野田洋次郎、主演作公開に感無量「やっとこの日が来た」

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野田洋次郎、主演作公開に感無量「やっとこの日が来た」

人気ロックバンドRADWIMPSの野田洋次郎が初主演する映画『トイレのピエタ』の初日舞台挨拶が6月6日に新宿ピカデリーで開催され、野田と、ヒロイン役の杉咲花、松永大司監督が登壇した。

3ヶ月の余命宣告を受けた窓拭きのフリーター・宏と、孤独な女子高生・真衣(杉咲花)が織りなす、ひと夏の恋愛模様を描いた本作。画家の夢を諦め、日々をなんとなく過ごすフリーターの宏を、野田が演じている。

まず野田が「出演のお話をいただいてから2年。やっとこの日が来ました!今回かけがえのない経験をさせてくれた松永監督、杉咲さん、スタッフさん。そして本日足を運んでいただいた皆さんへの、感謝の気持ちでいっぱいです」と力強く挨拶した。

一方、杉咲は「もう泣きそうです…。松永監督には演技指導をたくさんしていただいて…、そんな経験は始めてだったんです。監督と出会たことは本当に大きな財産です」と涙ながらに語った。すると松永監督も「杉咲からは『監督は怖い!』と言われ続けてたから、いまこんな言葉を貰って、僕も泣きそうですよ」と、照れくさそうにニッコリ。

また、本作が演技初挑戦となった野田は、役作りについて質問を受けると、「ただひたすら窓拭きの練習をしていました。撮影に入る半年前に、松永監督が掃除セットを持って家にやって来た。監督から直々に、厳しい窓拭きの指導を受けまして…」と答え、会場の笑いを誘っていた。

さらに「でもね、家のありとあらゆる窓を拭きまくったら、自然と宏の気持ちが理解できるようになったんですよ」と、窓拭きにも役作りの効果があったことを報告。これには松永監督も「窓拭きを極めれば、洋次郎(の役作り)は完璧だと思っていた。もし今後、仮に職がなくなったとしても、彼は窓拭きの仕事で生きていけるよ!」と、野田の窓拭き技術(!?)に太鼓判を押していた。

最後に野田が「100人が観て、全員に届かなくてもいい。ただ、そのうちの何人かの心の奥深くにちゃんと届く。そんな作品だと思います。松永監督も、杉咲も、これから素晴らしい作品をたくさん作っていくのだと思いますが、僕も2人に負けないくらい、音楽で伝えていきます!」と締めくくり、舞台挨拶は幕を下ろした。【取材・文/トライワークス】

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