ゴリゴリの肉体美、タトウーで迫力2割増し?
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(6月20日公開)で、かつてメル・ギブソンが演じた主人公マックス役に抜擢され、脚光を浴びているトム・ハーディ。イギリス出身の演技派で、『ダークナイト ライジング』(12)でのベイン役でもゴツゴツとした肉体を披露していたが、出演ラッシュが続く今、改めて彼の“筋肉美”に注目してみた。
ハーディの鍛え上げられた肉体が拝めるのが、格闘技映画『ウォーリアー』(8月4日Blu-ray&DVD発売)。彼が演じるのは、元海兵隊員の総合格闘技のファイターだ。
腕や胸に入ったタトゥーはもちろん、盛り上がった胸筋や胸板で対戦相手を圧倒する!心臓病を抱える娘の医療費を稼ぐために格闘技の世界に戻ってきた兄(ジョエル・エドガートン)や、アル中の父親(ニック・ノルティ)との葛藤を体現し、彼が単なる肉体派俳優ではない事がわかる。事実、自身のキャリアを飛躍させるきっかけになった作品だ。
『ウォーリアー』ほどの見た目のインパクトはないが、存在感を見せつけるのがソ連の国家保安省(MGB)の捜査官に扮した『チャイルド44 森に消えた子供たち』(7月3日公開)。同作でハーディはスパイ容疑をかけられた妻を守るため、44人もの少年が殺される事件の謎に迫っていく男を熱演する。肌の露出こそないが、そのガッシリとした体型が元軍人という設定に説得力を与えている。
また、すでにトム・ハーディの魅力にどっぷりハマっているという方には『オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分』(6月27日公開)がうってつけ。仕事を終え、妻子の元へ車を走らせる男の姿だけを86分に渡って撮り続けた異色作で、出演するのはトム・ハーディだけ。車の中で彼が様々な相手と電話をしているシーンが映し出されるさまが斬新だ。
ベネディクト・カンバーバッチやエディ・レッドメインなど英国人俳優が注目を浴びているが、彼らとはまた違ったワイルドなムードを漂わすトム・ハーディ。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』から続くこの出演ラッシュを機に、彼の魅力に触れてみてはいかがだろうか。【トライワークス】