フランス映画祭開幕!E・ドゥヴォスの日本語挨拶に沸く
「フランス映画祭2015」が6月26日に開幕。有楽町朝日ホールでオープニングセレモニーが開催され、団長を務めるエマニュエル・ドゥヴォスをはじめ、総勢12名の豪華なフランスからのゲストが登壇した。
セレモニーに登壇したのは、エマニュエルをはじめ、アンヌ・フォンテーヌ、アナイス・ドゥムースティエ、フェリックス・ド・ジヴリ、スヴェン・ハンセン=ラヴ、オリヴィエ・アサイヤス、マルタン・プロヴォスト、アブデラマン・シサコ、ジュリアーノ・リベイロ・サルガド、グザヴィエ・ボーヴォワ、ルアンヌ・エメラ、エリック・ラルティゴの12名。客席の間を通って豪華ゲストが登場すると、大きな歓声が沸き起こった。
エマニュエルは「コンバンワ」と口火を切り、メモを読み上げながら「仕事ばかりではちょっと残念。東京を楽しみたいと思います」と、日本語でお茶目に挨拶。フランス語に切り替えて、「いろいろな映画祭がある中で、監督や俳優がこぞって『行きたい』と名乗りをあげるのがこの東京のフェスティバル。私たちにとっても、皆様にとってもいい映画祭になることを望みます」と晴れやかに開幕を宣言し、会場から温かな拍手を浴びた。
オープニングを飾ったのは、歌手になりたいという夢をもった少女が起こす奇跡を描いた『エール!』。エリック・ラルティゴ監督は、「この映画の特別なところは、主人公の両親の耳が不自由であるということ。言葉ではなく、手話や体によって演じています」と映画を紹介。
主演のルアンヌ・エメラは、歌手としても活躍する新星。ラルティゴ監督は「ルアンヌは将来、日本のスターとなることでしょう」と主演女優の存在感に惚れ惚れ。ルアンヌは「夢が叶ったよう」と来日の喜びを語り、「アリガトウ」とニッコリ。会場もそのキュートな姿にすっかり魅了されていた。
「フランス映画祭2015」は、6月26日から6月29日までの4日間、有楽町朝日ホールおよびTOHOシネマズ日劇で開催。クラシック1本を含むバラエティに富んだ12本が上映され、大勢のゲストが来日する。【取材・文/成田おり枝】