内野聖陽&忽那汐里、日本×トルコ合作映画に気合十分
日本トルコ合作映画『海難1890』(12月5日公開)のクランクアップ報告会見が、7月9日にザ・プリンスパークタワー東京で開催。内野聖陽、ケナン・エジェ、忽那汐里、夏川結衣、宅間孝行、田中光敏監督、アフメト・ビュレント・メリチ駐日大使(トルコ共和国)が登壇した。会見では、日本とトルコの友好の原点となったエルトゥールル号の1/16.8サイズのミニチュアも登場した。
『海難1890』は、125年前に串本町樫野崎沖で遭難した「トルコ軍艦エルトゥールル号海難事故」と、その95年後にテヘランでトルコ人が日本人を救出した「イラン・テヘラン在留邦人救出事件」を題材とした人間ドラマ。
内野は「日本とトルコに、こんなにも友情があるってことが奇跡。でも、奇跡の裏では、他者や家族を思う気持ちがあり、それが彼らを突き動かしたのではないかと。そのことが世界の人々に伝ったらとても素敵だなと思いました」と、本作への熱い思いを口にした。
トルコ人俳優・ケナン・エジェも「現在、世の中では、戦争や略奪、人種差別など、さまざまなことが起きているけど、この作品は平和について描いた大切な作品となっています」と語り、日本人キャストやスタッフたちへの感謝の思いも語った。
忽那は、劇中で一人二役を務める。「別々の人物を演じましたが、何世紀に渡り、人を思う絆や思いはちゃんと受け継がれているという思いでやらせていただきました。日本とトルコの両方のキャストやスタッフさんと撮影し、文化の違いや、いろんな壁を乗り越えながらこの作品を作ることができたことを誇りに思っています」。
『海難1890』は、2014年の12月14日に日本パートがクランクインし、今年の2月9日まで撮影を行い、追加で4月7日から5月末までトルコ共和国において撮影を敢行した。会見では、安倍晋三首相と、トルコのエルドアン首相のビデオメッセージも紹介された。【取材・文/山崎伸子】