池脇千鶴、「太ってくれ」の言葉に苦笑。撮影秘話明かす

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池脇千鶴、「太ってくれ」の言葉に苦笑。撮影秘話明かす

中脇初枝の同名小説を映画化した『きみはいい子』の大ヒット記念舞台挨拶が7月11日にテアトル新宿で開催され、池脇千鶴、高橋和也、呉美保監督がトークショーに登壇。母親役を演じた池脇が、プロデューサーから「太ってくれ」と言われたという役つくりの秘話を明かした。

本作は、様々な悩みや問題を抱えて生きる人々が人と人とのつながりに光を見いだし、小さな一歩を踏み出すさまを映し出す群像劇。二児の母親役を演じた池脇だが、「(プロデューサーから)『太ってくれ』って言われて。言うのは簡単でしょうよ」と苦笑いで述懐。「そのとき別の現場でも撮影していたので、今太っていくとつながりがおかしくなると言ったら、『そんなの関係ない』って。前の現場では、衣装がだんだんきつくなってくるのをごまかしながら撮影を進めていました」と明かすと、会場からも笑いが起こっていた。

呉監督の前作『そこのみにて光輝く』では、不倫カップルの男女として共演していた池脇と高橋。今回は夫婦役での共演となった。呉監督は「因縁の関係」と二人の関係を表し、「(前作での)あの二人の終わり方がすごく心残りだった。せめてと思って、今回は夫婦になってもらった」と告白。

前作では最低男を演じた高橋について、「エクボが好き」という呉監督。「『そこのみにて光輝く』のエクボはものすごい気持ち悪くて。くぼみに吸い込まれるようだった。今回はすごくチャーミングなエクボを見せてもらった」と、高橋の変身ぶりに大満足の表情を見せた。高橋は「前回は悪魔で今回は天使。悪魔をやる方がどちらかという方が気が楽」と明かしながら、「あれだけ憎み合った二人が、今度は人助けをすることになった」と楽しそうに話していた。

また、会場には池脇と高橋の演じた夫婦の子ども役を演じた子役もかけつけていた。天真爛漫な子役にスタッフ陣がてんてこ舞いとなる中、池脇がなんとも上手に子どもと対話していたという。最後には二人の子役も壇上に上がり、家族そろってフォトセッション。和気藹々とした姿に会場からも笑顔がこぼれていた。【取材・文/成田おり枝】

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