キャサリン妃効果消滅?宮殿訪問者や売り上げ激減
洋服や靴、ヘアスタイルに子供服まで、キャサリン妃の好みがイギリスのみならず世界のトレンドを引き起こしているといっても過言ではないが、宮殿訪問者に限って言えば、キャサリン妃効果が薄れてしまっているようだ。
2011年にウィリアム王子とキャサリン妃が結婚した際には、ロイヤルファミリーが世界中のメディアから注目を集め、キャサリン妃フィーバーが巻き起こった。その結果、世界中から人々が集まり、王室の懐もかなり豊かになったが、今年バッキンガム宮殿を訪れた人の人数は、昨年の255万人から8万人以上も減少。これほどの落ち込みは、初めてだという。
夏の間一般開放しているバッキンガム宮殿に入る際には、入場料が必要だ。また、宮殿内ではエリザベス女王やジョージ王子などのロイヤルファミリー関連グッズ販売を販売しており、それらの利益が王室の収入源になっている。
イギリス会社登記所に保管されているロイヤルコレクション・エンタープライズの会計記録によると、入場料収入と関連グッズ販売の営業利益は、昨年(2013年3月31日から2014年3月31日まで)の690万ポンド(約13億円)から今年は(2014年3月31日から2015年3月31日まで)520万ポンド(約10億円)と、170万ポンドも落ち込んでおり、ビジター数は11%ダウン、グッズ販売の営業利益は19%も落ち込んでいるという。
「先月王室が、『至急行わなければならない建物の修理があるため、しばらくの間エリザベス女王が宮殿から移動しなければならなくなる』と発表しましたが、そうなればひと夏は完全に閉鎖となり、さらに収入が激減します。王室の台所事情は相当厳しいものになるでしょう」
「キャサリン妃が結婚した際には、ウェディングドレスを一目見見ようと、バッキンガム宮殿の入場者数は記録を更新。入場チケットの売り上げは1000万ポンド(約19億円)も増えました。それが王室の財源に多大なる貢献をしており、2010年には4170万ポンド(約80億円)だった収入は、2011年には5020万ポンド(約97億円)に増えました。この年は、ウェディングの記念品が、400万ポンド(約7.7億円)も貢献していました。しかし今年は、4070万ポンド(約78.8億円)に落ち込んでおり、キャサリン妃効果は薄れてしまったようです」と関係者がデイリー・メール紙に語っている。
これについてロイヤルコレクション基金の広報は、「キャサリン妃の結婚に続き2013年には、女王即位60周年の特別展(女王が載冠式で身に付けた豪華なドレスやティアラ、宝石、載冠式にまつわる当時の映像や小物などを展示)などもありましたが、今年収入が大幅に減少したのは、大きなロイヤルイベントがないからです」と説明している。
2013年はジョージ王子が誕生したことも貢献しているはずだが、今年はシャーロット王女の誕生で沸いているはず。「ロイヤルファミリーファンは、ある程度行きつくしているので、なかなか新規開拓が難しいのかもしれません。キャサリン妃たちが、多くの時間をアンマーホールで過ごしていることも関係あるのかもしれません」と関係者がナショナル・エンクワイラー紙に語っているが、やはり、キャサリン妃の注目度の高さを物語っている結果でもありそうだ。【NY在住/JUNKO】