『進撃の巨人』三浦春馬の座長ぶりに樋口真嗣監督が号泣
『進撃の巨人』実写版映画の後編『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN END OF THE WORLD』の初日舞台挨拶が、9月19日(土)にTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催。三浦春馬ら豪華キャストと樋口真嗣監督が登壇した。三浦が前後編2作で舞台挨拶を58回、直接会った人は2万7000人、移動した距離は3万2000km、すなわち地球を約4分の3周したと伝えられると、会場が騒然となった。
登壇したキャストは、三浦、長谷川博己、水原希子、本郷奏多、 三浦貴大、桜庭ななみ、松尾諭、石原さとみ、國村隼の9名。三浦は261媒体の取材をこなし、他のキャストも合わせるとトータルで402媒体も掲載されたと言う。三浦は「僕1人じゃなく、みんなが一生懸命映画を観てほしいという気持ちを全面に出した結果かなと思います」と全員に感謝した。
『進撃の巨人』の座長として、宣伝活動を行った三浦。「以前の自分は、どこか良く見られたいと意識していて、クロストークも上手くいかないことが多々ありました。でも、今回いろんなバラエティーや地方のキャンペーンを回らせていただき、いろんな話ができるようになりました。要因は、自分のことよりも、こんなにいろんな経験をさせてもらった『進撃の巨人』を、もっと届けたいと心から思えたことです。昔よりは壁を壊せたかなあと思います」と語った。
樋口監督は、三浦の言葉に「感無量です」と感激する。水原も「こんなに宣伝って大変なんだと思ったくらい貴重な経験になりました。春馬さんは同い年なのにとってもしっかりされていて、自分がダメだと思う瞬間がいっぱいありました」と三浦を称える。石原も「春馬さんなくしては語れない。主演として引っ張っていただいたなと思います」と三浦をねぎらった。
フォトセッションでは、全員がパネルの壁を壊し、笑顔を見せる。さらに、三浦の締めの挨拶も素晴らしかった。「『進撃の巨人』に関わることで、とても大きなプレッシャーがあったけど、いろんなことを学ばせていただいた」と語った後に、本作に関わったキャストだけではなく、CGやVFXを手掛けたスタッフの苦労も口にし「スタッフの力も1人でも多くの人に届けていきたいと思いました」と語った。
最後に「僕たちを束ねてくれた監督にもう一度拍手を!」と締めくくり、会場から割れんばかりの拍手が起こる。樋口監督は、人目をはばからずに号泣した。【取材・文/山崎伸子】