本田望結に中村玉緒が感謝「NGにつきあっていただいた」
湯本香樹実の同名小説を映画化した『ポプラの秋』の初日舞台挨拶が、9月19日にシネスイッチ銀座で開催。本作で初主演を務めた本田望結、共演の中村玉緒、大塚寧々、大森研一監督が登壇した。中村は、本田に「その節はありがとうございました。私はNG、失敗、何度もあるんです。つきあっていただいてありがとう」と感謝すると、本田は恐縮していた。
本田は「先行上映を高山でしたんですが、たくさんの方に拍手をいただいて、すごく緊張してたんですけど、自信に変わりました」と力強く語ると、中村たちは拍手を送った。
中村は、演技で涙を出せる本田に感心して「よく涙が出るんです。私はよっぽど心が悪いのか出ないんですが。ぼろぼろぼろぼろともうすごいんです」と絶賛した。
『ポプラの秋』は、父親を亡くして心に傷を負った少女・千秋(本田望結)と、天国へ手紙が届けられる不思議なおばあさん(中村玉緒)との交流を描く感動作だ。
中村は、演じたおばあさんについてこうコメント。「私は孫がいないんですが、このおばあちゃんのように、頼れるおばあちゃんになれたらと。この人に渡したら信じてもらえる、こういう人間になったら人から好かれるんだなと。良いおばあちゃんになりたいなとだんだん思ってまいりました」。
本田は、中村や大塚たち共演者や大森監督に感謝した後、「この私は、9歳にしかできない千秋ちゃんだったと思います。手紙の大切さを知ってもらえたらうれしいです」と笑顔で舞台挨拶を締めくくった。【取材・文/山崎伸子】
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