辰吉丈一郎、松平健と初対面!「馬に乗っているのを見たことがある」と爆笑会見
波乱万丈の天才ボクサー、辰吉丈一郎の20年を追い続けたドキュメンタリー映画『ジョーのあした-辰吉丈一郎との20年-』(2月27日公開)の完成発表会見が1月18日にザ・ペニンシュラ東京で開催され、辰吉と阪本順治監督が出席。今なお現役を貫く辰吉が「海外でもいいからボクシングは続けます。チャンピオンになるまでやります」と不屈の思いを語った。
本作は、海外にリングを求めた1995年から、次男・辰吉寿以輝がプロテストに合格した 2014年までの20年間にわたり、辰吉の生き様を映し出したドキュメンタリー映画。阪本監督は「辰吉くんが引退したきっかけで仕上げようと思っていたんですが、なさらないので。執拗に撮り続けました」とコメント。辰吉は「僕もまだしつこくやっているんですけど、監督もしつこい」と20年もの間、カメラを向け続けた阪本監督についてニヤリ顔。「僕もまだ現役なんでね。引退するまで撮ってもらわないと困る。ま、撮らんでもええねんけど」とお茶目に語り、会場の笑いを誘った。
阪本監督は話し終わるたびに、「これでいいですか」と辰吉の顔を見て、辰吉が「よしとしましょう」と返答するなど、息の合ったやり取りで会場を笑わせた二人。
阪本監督が「公の場になるとこうやっていじるんですが、二人になるととっても優しい」、また辰吉の魅力を「20年間カメラを向けたくなるツラ構えをしている。ボクサーとは無縁での響く言葉を持っている」と話す一方、辰吉は「僕にとって監督は、監督というツラ構えじゃない。僕から見ると“サカピー”です。“サカ”が面倒臭くなって“ピー”ということもある。放送禁止用語みたい」と阪本監督を“サカピー”と呼んでいることを告白。信頼感の伝わる関係性を見せた。
またこの日は、「池波正太郎時代劇スペシャル 顔」との共同会見として場が設けられたため、フォトセッション時には「顔」の主演・松平健と辰吉が初対面する一幕も。松平は「気迫、圧力がある」と辰吉の印象を吐露。「普通のおっさんです」と照れることしきりの辰吉だったが、なんでも辰吉の妻が松平のファンだそうで、「チラっと妻が見ているのを見たら、馬に乗っていた。タイトルがわからない、申し訳ない」と“暴れん坊将軍”を前に恐縮しっぱなし。司会が松平にコメントを求めると、「答えんでもよろしい。申し訳ない、勘弁してください」と謝り倒すなど愛嬌たっぷりの辰吉に、会場も大爆笑だった。【取材・文/成田おり枝】