最後までノリノリ!「あぶデカ」のトレンディ~な演出
86年に放映開始され、圧倒的な人気を博した国民的刑事ドラマ「あぶない刑事」。シリーズ最新作にしてフィナーレを飾る映画『さらば あぶない刑事』がいよいよ1月30日(土)に公開となる。「あぶデカ」の魅力といえば、“ダンディ鷹山”と“セクシー大下”という愛称からもわかるように、昭和の残り香漂うトレンディな演出。公開に先駆け、今回は「いまの時代にそんなのあり?」と思わずツッコミを入れたくなってしまいたくなるような、本作のトレンディっぷりを紹介!
のっけからトレンディさMAX!
オープニング、ユージ(柴田恭兵)が軽快にステップ踏みながら向かう先には、タキシードに身を包んだタカ(舘ひろし)の姿が。華麗に去っていく2人の後ろ姿から、横浜の夜景にメインタイトルが映し出される…という演出で、冒頭からトレンディさが全開!「あぶデカ」の世界に観客を誘う“つかみ”のシーンとなっている。
もはや絶滅危惧なセリフの数々!
「あぶデカ」を語るうえで外せないのは、タカとユージが放つキザな言葉の数々。本作でも「○○だぜ」という口癖から、お決まりの「イッツ・ショータイム!」まで、「あぶデカ」でしか成立しないセリフが多数登場する。また、タカは女性を口説くセリフもじつにトレンディ。菜々緒演じるヒロイン・夏海の「なんで私を選んだの?」という問いかけに対し、こんなキザすぎる返したキマりすぎ!――「ダンスが上手いから」。
バブル過ぎるド派手な着こなし!
登場人物のセリフやしぐさだけでなく、その服装も「あぶデカ」ならでは。冒頭のタカのタキシード姿やユージが着用している柄物のジャケット、浅野温子演じる薫のド派手なスーツ姿など、80~90年代にタイムスリップしたかのような着こなしでクールに決めている。当時からまったく変わらない、バブルな着こなしがトレンディな雰囲気をより一層盛り上げる!
ファン待望のあのシーンにも!
「あぶデカ」お約束のシーンにもトレンディな要素がいっぱい。タカがハーレーを飛ばしながらショットガンを撃つシーンは現代の刑事モノでは見られない派手さとロマンに満ちているし、ユージが軽やかなステップで走るシーンでバックに柴田恭兵が歌う「RUNNING SHOT」が流れる演出もにくい。当時を知る人は涙腺を刺激されること間違いなし!
シリーズの最後でも湿っぽくならず、トレンディ街道を駆け抜ける『さらば あぶない刑事』。もはやここでしか見ることのできない演出の数々を、ぜひスクリーンで味わってほしい。【トライワークス】