菜々緒、『あぶ刑事』タカの恋人役!2016年は、脱・悪女!?
『さらば あぶない刑事』(1月30日公開)で、舘ひろし演じるタカこと鷹山敏樹のフィアンセという、なんともうらやましい役どころを演じた菜々緒。意志の強そうな美貌と、172cmの9等身という完璧なプロポーションは、ダンディで長身のタカと並ぶと、実に画になる!菜々緒にインタビューし、プレッシャーを抱えつつも全力で臨んだという『あぶ刑事』の現場について話を聞いた。
『さらば あぶない刑事』では、港警察署捜査課の刑事コンビ、タカと、ユージこと大下勇次(柴田恭兵)が、定年退職を5日後に控えていながらも、ヨコハマに進出してきた中南米の犯罪組織に立ち向かっていく。
菜々緒は『あぶ刑事』シリーズについて「日本の刑事ドラマといえば、『あぶない刑事』というイメージがありました。バディを組んだ熱い男たちが、アクションをしていく姿は、男の人の憧れでしょうね。私もどちらかというと、ラブコメディなど女子が好きそうなものよりは、アクションなど、男子が好きそうなのを観るのもやるのも好きなんです。だから、私で良いのかなという気持ちがありつつも、今回お話をいただけことは、すごくうれしかったです」。
舘ひろしと柴田恭兵が繰り広げるアドリブでの掛け合いも、『あぶ刑事』の魅力だ。菜々緒は、現場でそれを生で観た時、感動し、心が躍ったそうだ。「目の前で繰り広げられるアドリブの嵐に、一瞬お芝居を忘れそうになりました。夏海が鷹山さんとバーで待ち合わせをしている時、ユージさんがぱっと来てアドリブを言うんですが、その息がぴったりで、ちょっとしびれました。何十年もいっしょにやっているからそうなんでしょうね」。
菜々緒は、ある記者から、舘と柴田がアドリブの打ち合わせをしている現場を見たという話を聞いた。「お2人が、車が横転して真っ逆さまになるというアクションをやっていた時、なんとそこでアドリブについて相談をされていたそうです。私はてっきり、柴田さんが言った後、舘さんが上手く波長を合わせているのかなと思ったら、ちゃんと打ち合わせをされていたんですね。お2人に密着されていた方だったから、すごく貴重な場面を見られたんだと思います」。
2015年は、『神様はバリにいる』『エイプリルフールズ』『グラスホッパー』、連続ドラマ「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」などでの悪女役が好評を博した彼女。2016年は、どんな活躍を見せてくれるのか。
「昨年は、悪女という悪女をかなりやらせていただきました。悪女と思いきや、意外と良い人だったというパターンもあったりしたけど、9割は悪女でした。菜々緒=悪女みたいなイメージが定着していたと思います。でも、たまたまなのか、必然なのかはわからないですが、2016年は、ドラマ『怪盗 山猫』では刑事役だし、『さらば あぶない刑事』では元外交官役ということで、新たな私を開拓できるんじゃないかと思って楽しみにしています。ドラマでいえば、『サイレーン 刑事×彼女×完全悪女』の殺人鬼から、今度は刑事になるというのが不思議な感じはしますが、良い意味でみなさんを裏切っていければいいなと思っています」。
いまやモデルよりも、女優・菜々緒という肩書きがしっくりくるまでのポジションに来た菜々緒。2016年も、さらにフィールドを広げ、女優としてさらに羽ばたいていってほしい。【取材・文/山崎伸子】