ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2016が開幕!
2月25日、北海道夕張市で「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2016」が開幕。本日から2月29日(月)までの5日間、話題の超大作から個性的なインディーズ作品に至るまで数々の映画の上映と、豪華ゲストを招いたさまざまなイベントが催される。
まず、夕張駅前では鈴木直道夕張市長、地元夕張の方々や夕張メロン熊たちが豪華ゲストを歓迎。ちょうど到着時間あたりから雪が舞い始め厳しい冷え込みとなったが、大勢から「おかえりなさい!」と声をかけられ、ゲストたちも寒さに負けない笑顔を見せてくれた。
続いて行われたオープニングセレモニーでは、オープニングアクトに続き「京楽ピクチャーズ.PRESENTS ニューウェーブアワード」受賞者である、俳優の勝地涼、女優の杉咲花、演出家・映画監督の土井裕泰が登壇。土井監督は「今までの受賞者の中で間違いなく最年長ですが…」と会場を笑わせながらも、「ゆうばりは特別な存在で、一度来てみたかった映画祭です。こうして受賞者として呼んでいただけて、しかも映画だけでなくTVの仕事も評価していただいて、認めて頂けたことは喜びです」と映画祭への熱い想いを明かした。
男優部門で受賞した勝地は『シュアリー・サムデイ』が上映された2010年以来となるゆうばり映画祭参加。「以前にも温かく迎えていただいたのを覚えていましたが、今日も『おかえり』という言葉をかけていただき、感動しました。帰ってこれたことをうれしく思います」と語った。
女優部門の受賞トロフィーを受け取り、まじまじと見つめながら「すごいかわいいトロフィー…」とつぶやいた杉咲は、市民らの出迎えをはじめ、ゆうばりの参加について「すごくうれしかった」と感想を述べつつ、「これを機に、私が関わった作品を見てもらう機会が増えたらと思います」と喜びを語った。
そして、オープニング作品として上映される『エヴェレスト 神々の山嶺』の平山秀幸監督が登壇。「自分の新作をこうして持って帰って来られたのが何よりも嬉しい」と、久々のゆうばり映画祭参加に顔をほころばせた。実際にエヴェレストで撮影を行った内容に触れ、「ゆうばりはヒマラヤに負けないくらい寒いです(笑)」と笑わせながらも「こうしてオープニングを飾ることができて光栄」と、目を輝かせていた。
今年のゆうばり国際ファンタスティック映画祭では、オフシアター・コンペティション、インターナショナル・ショートフィルム・コンペティション参加作品などの上映はもちろん、本年度アカデミー賞で最多12部門にノミネートされている話題作『レヴェナント:蘇えりし者』や、主演を務めた“1000年に1人の逸材”橋本環奈も登壇する『セーラー服と機関銃 -卒業-』の上映など、話題作が目白押しとなっている。【取材・文/Movie Walker】