岡田准一、阿部寛の言葉に「泣いてもいいですか」
夢枕獏のベストセラー小説を映画化した『エヴェレスト 神々の山嶺』の初日舞台挨拶が3月12日にTOHOシネマズスカラ座で開催され、岡田准一、阿部寛、尾野真千子、佐々木蔵之介、ピエール瀧、風間俊介、平山秀幸監督が登壇。阿部から感謝の言葉を贈られた岡田が「俺、泣いてもいいですか」と感激の思いを語った。
本作は、世界最高峰の山・エヴェレストに魅了された2人の男と、彼らを待つ女性の姿を描く人間ドラマ。日本映画史上初となるエベレスト標高5200m級での撮影を敢行した。岡田は「阿部さんの背中を追いかけながらお芝居の勉強をさせていただき、支えていただいた」と共演の感想を吐露。
阿部は「岡田くんを泣かせようかな」とニヤリ顔を見せ、「山は本当に大変だったけれど、岡田くんが現場の雰囲気も盛り上げながら、前を歩いて行ってくれた。精神が折れることなく、立派に過酷な現場を背負ってくれた」と岡田の座長ぶりを絶賛し、「本当にありがとう」と感謝の言葉。岡田は「今日、俺、泣いてもいいですか」と感激の面持ちで語り、会場の笑いを誘っていた。
また紅一点で、過酷なロケに挑んだ尾野には、司会から「一番かっこいいと思うキャラクターは誰?」との質問が飛んだ。尾野は「この作品の男の人たちって、とんでもないことをする」と素直な気持ちを明かしつつ、「かっこいいと言ったら、深町かな」と岡田の役名を口にした。すると岡田は、「僕ですか!?羽生さんかと思った」と阿部演じる羽生を想像していたそうで、驚くことしきり。
さらに「ついていけないと思う人は?」と聞かれた尾野は、「えへへ」と笑いながら阿部をじっと見つめ、「羽生」と回答。劇中では羽生を愛し続ける女性を尾野が演じていたため、阿部は「あんなに愛し合っていたのに」と怨み節。これには会場も大爆笑だった。
最後には、3月14日のホワイトデーに先駆けて、男性陣が尾野にエヴェレストの高さにちなんだ88.48cmの“エヴェレストトケーキ”をプレゼントする一幕も。岡田が「女性一人で、僕らが気を使わなければいけないのに、尾野さんに気を使っていただいた。尾野さんの元気な姿からたくさん元気をいただいて、心強く共演させていただきました。感謝しています」と話すと、尾野は照れながらもうれしそうな笑顔を浮かべていた。【取材・文/成田おり枝】