リアルお嬢様&帰国子女の河北麻友子が白鳥麗子にハマリすぎ!
「おーほほほほ!」という甲高い笑い声と奔放な言動で周囲を翻弄するお嬢様、白鳥麗子。鈴木由美子の人気コミックを原作に、89年には鈴木保奈美、93年には松雪泰子主演で実写化されてきた同シリーズを、河北麻友子主演で映画化したのが『白鳥麗子でございます! THE MOVIE』(6月11日公開)。今回も期待通り(!?)の暴走振りを披露してくれる!
今作は、今年1月から放送されたドラマ版のその後を描く物語。幼なじみの哲也との同棲生活がテンポよく描かれるのだが、トンデモな“お嬢”エピソードは本作でも健在!例えば、家事経験ゼロの麗子が初めての手料理に挑戦するシーン。野菜の切り方は雑なうえ、なんと肉を「きれいなほうがいいでしょ!」と水で洗う始末…。さらに、哲也の実家で母親の料理の手伝いをすると、鍋に塩をひとつまみ入れてとの指示に、手いっぱいに握った塩を投入し、「力士か!」とツッコまれてしまう。
でも、おおらかな性格でポジティブ思考な彼女。哲也との仲を裂かれても、自らの境遇を「ロミオとジュリエット」に例え、より愛が深まると真剣に思い、いつまでも哲也が迎えに来てくれるのを待つ健気な一面も。
鈴木保奈美や松雪泰子の時はお嬢様ぶりが少し鼻につくぐらい大袈裟に感じたが、河北麻友子が演じる麗子はむしろ微笑ましく思えるのは、リアルお嬢様&帰国子女として彼女のキャラが既に確立されているからかも。下田のリゾート開発を巡る2人の愛の行方をじっくり見届けてほしい。【トライワークス】
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