窪田正孝、狂気に満ちた表情が強烈なインパクト!
『ヒーローマニア-生活-』(公開中)や『64-ロクヨン-前編』(公開中)、『HiGH&LOW THE MOVIE』(7月16日公開)など、今年も映画に引っ張りだこの窪田正孝。Kis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔と共にW主演を務める劇場版『MARS(マース)~ただ、君を愛してる~』(6月18日公開)もその一つだ。
惣領冬実の恋愛漫画を原作としたテレビドラマの続編となる本作。ドラマシリーズでは、少女漫画とは思えぬ過激なシーンと、窪田扮する牧生の狂気じみた言動が注目を集めていたが、劇場版では彼の怪演ぶりがさらにパワーアップ!
学園のスター的存在である零(藤ヶ谷太輔)への歪んだ愛情と異常な執着心を加速させる牧生は、零とその恋人・キラ(飯豊まりえ)を引き離そうと画策する。「3年前に何があったのか、零に知られたくなかったら別れてよ」と迫ったり、「試してみる?君の思う零と僕の思う零。どっちが本物か」と言い放つなど、牧生はキラに攻撃を仕掛けていくのだ。
「零を愛してます」と、先日行われた完成披露試写会で発言し場内を沸かせていた窪田。ドラマシリーズでも、零との(キスシーンとしか思えない)人工呼吸シーンが話題を呼んでいたが、劇場版では牧生の豹変ぶりに注目。穏やかで静かな語り口から一変、残忍な笑顔でキラを容赦なく傷つける姿には思わずゾクリ…。
ほかにも、零とキラに向ける冷めきった視線や、瞬きもせずに涙を流す場面など、随所で牧生の内に秘めた狂気を上手く表現している。また“静”の狂気だけではなく、牧生の感情が爆発し零につかみかかる荒々しい“動”の狂気的演技も見逃せないポイントだ。
一見するとピュアな青春ラブストーリーにも思われがちだが、その実、ヘビーな要素が多数盛り込まれている作品だけに、牧生の存在感はまさに本作の要。零への狂おしいほどにせつない牧生の激情は、観る人の心を揺さぶり、強烈な印象を残すはずだ!【トライワークス】