河北麻友子、三代目・白鳥麗子は「デヴィ夫人を意識した」
累計1700万部を超える人気コミックスを映画化した『白鳥麗子でございます! THE MOVIE』(6月11日公開)の完成披露試写会が5月25日にシネマート新宿で開催され、河北麻友子と久万真路監督が登壇。三代目・白鳥麗子を演じた河北が、「テヴィ夫人を意識した」と役作りのヒントを明かした。
本作は、自他共に認める世界のお嬢様、白鳥麗子が巻き起こす騒動を描くハッピーなラブコメディ。16年1月から放送されたテレビ版のその後のエピソードとなり、麗子と恋人・哲也(水野勝)の運命を左右する物語が展開する。
鈴木保奈美、松雪泰子に次いで、インパクト大のお嬢様・白鳥麗子を演じることとなった河北だが、「三代目ということは意識せず、麻友子らしく、自分らしく演じられたらいいなと。新しい白鳥麗子が誕生したという気持ちで見ていただきたい」と告白。久万監督が「二人でよくデヴィ夫人の話をしていました」と話すと、河北は「夫人を意識してお芝居をさせていただきました」と意外な原点を明かしていた。
また、麗子の代名詞でもある「おーほほほほほほ」というお嬢様笑いについて河北は「『おーほほほほほほ』がホン読みのときも全然できなくて」と苦笑い。「監督も頭を抱えていたと思う。すごく現実味のないキャラクターなので、役作りには苦労しました」と話していた。
久万監督は「『主演は河北さんで』とお話をいただいたときに、失礼ですが『河北さん、女優ですか?』って思ったんです」と率直な感想を吐露。「初めてお会いしたとき、ニューヨークにいらっしゃる頃にいろいろなワークショップを受けていたという話を聞いて。実は女優心を持っているんだなと初めて知って。期待を持って撮影に臨んだ」と信頼感を持って主演を任せたそう。
「『おーほほほほほほ』ができなかったので。ちょっと不安を抱いてクランクインした」とも明かしていたが、「撮影を進めていくごとに、河北さんがどんどん麗子になってきた。麗子だ、麗子だ!と思っていた」と河北の成長を絶賛。大満足の表情を見せていた。【取材・文/成田おり枝】