二階堂ふみ、小泉今日子との親子役は「ドキドキした」念願の思い明かす
小泉今日子と二階堂ふみがダブル主演を務める『ふきげんな過去』(6月25日公開)の完成披露上映会が5月31日にテアトル新宿で開催され、小泉、二階堂をはじめ、高良健吾、板尾創路、前田司郎監督が登壇。二階堂が小泉との共演に「ドキドキしました」と緊張の思いを明かした。
本作は、劇団「五反田団」を主宰する異才の劇作家・前田司郎がオリジナル脚本で挑む人間ドラマ。自分が本当の母だという女性の出現によって変わっていく、18歳の少女のひと夏を描く。二階堂は「いつか小泉さんと親子の役でご一緒できたらなと思っていた。念願叶うかもしれないという気持ちでお受けさせていただいた」とオファーを受けたときの気持ちを述懐。小泉が「光栄でございます」と頭を下げると、二階堂も頭を下げてふたりでにっこり。
親子役という念願が叶った二階堂だが、実際に共演してみた感想を聞かれると「ドキドキしました」と告白し、「優しくてかっこよくて、小泉さんという生き様を現場で感じることができて、すごくいい時間だったなと思います」と感激の面持ち。一方の小泉も「若いのにしっかりとしていて。ふみちゃんが初めから最後までずっとリードして引っ張ってくれた。とても頼もしく、甘えたいような気持ちです」と二階堂の頼もしさを絶賛するなど、相思相愛の様子を見せていた。
また、高良も「小泉さんの多くの作品を見てきた。どの作品でも、いつも説得力を持たせるからすごいなと思って。ドキドキしながら話していた」と小泉との共演に喜ぶことしきり。「さっき『月9を見てたよ』って言われて。めちゃくちゃうれしくて。『あ、あ…ありがとうございます』みたいにしか言えなかったけど、本当はすごいうれしかったです」とうれしくてたまらないといった表情で語り、会場の笑いを誘っていた。
映画主演は『毎日かあさん』以来、5年ぶりとなる小泉。脚本を読んだときに「これは私にしかできない役かもしれないという気持ちになった」と大いに心を動かされたそう。「とても楽しい映画です。今まで見たことのないような映画だなと思った。とても自信があります!」と胸を張りつつ、「でも不安もあります。みなさんのクチコミにかかっている」とお茶目に語りかけていた。【取材・文/成田おり枝】