井上真央、黒ネコ役の練習相手は「うちのワンちゃん」
ロングセラー児童小説を3DCGでアニメ映画化した『ルドルフとイッパイアッテナ』(8月6日公開)の完成披露試写会が7月12日に東京国際フォーラムで開催され、声優を務めた井上真央、鈴木亮平、八嶋智人、古田新太、湯山邦彦監督、榊原幹典監督が登壇。黒猫役を演じた井上が、自宅の愛犬が練習相手となったことを明かした。
本作は、ひょんなことから飼い主のもとを離れ思いがけず東京にやって来てしまった小さな黒猫・ルドルフが、街を牛耳るボス猫・イッパイアッテナと出会い、ノラ猫としてともに成長していく姿を描く友情と冒険の物語。
ルドルフの声を演じた井上は「猫ちゃんの鳴き声は得意な方だったので、これだけは完璧にしていこうと思った」とアフレコ前の意気込みを明かし、「うちのワンちゃん、猫が苦手で。隠れたところで猫の鳴き声をやってみて、(犬が)それに反応したら猫っぽいんだなと思った」と自宅の愛犬の反応が、猫役への手がかりとなったそう。また犬の散歩中にも背後から猫の鳴き声をやってみたそうで、「ニャーンってやると、ピタッと止まったりする。他の人に見られたら恥ずかしいですね」と照れ笑いをのぞかせていた。
声優初挑戦となった鈴木は「アニメを作るのに、2年間かかっていると聞いて。その最後の仕上げが僕ら。これは失敗したらシャレにならないという責任感がすごくあった。初日はビクビクして臨んだ」とプレッシャーがあったことを告白。「猫を飼ったことがない」そうで、「ずっと動画サイトで“猫・鳴き声”“猫・ケンカ”とかで調べて。野良猫のケンカは100パターンくらい見ましたね」と数々の猫動画を参考にしたという。
最後には井上が「モフモフ感や季節の変わり目、奥行きのある景色など映像的にもすごく楽しめると思う。気持ちのいい笑いと涙を流していただいて、すっきりとした気持ちで帰っていただければ」とアピール。鈴木も「イッパイアッテナのモフモフ感」を注目ポイントにあげ、「抱きつきたいと思ってもらえたらうれしい」と語りかけていた。【取材・文/成田おり枝】
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