黒澤明の魂を受け継ぐ最強の7人に血が騒ぐ!
黒澤明監督が1954年に生んだ代表作『七人の侍』。世界中に衝撃を与え、現在でも多くの映画監督が影響を受けたと明言する同作は、1960年に舞台を西部開拓時代のメキシコに移して『荒野の七人』としてハリウッドリメイクされた。
そしてこの名作たちを原案として、新たにリメイクされる『マグニフィセント・セブン』(2017年1月27日公開)のポスタービジュアルと予告映像が公開となった。さらに主演のデンゼル・ワシントンとクリス・プラットから予告紹介のコメント映像も到着!
『マグニフィセント・セブン』は古典映画のストーリーを、現代の視点を取り入れて生まれ変わった作品。バーソロミュー・ボーグの支配下で、ローズ・クリークの町の人々は絶望的な日々を送っていたが、エマ・カレンは賞金稼ぎのサムを中心とした7人のアウトローを雇う。町を守るために立ち上がった彼らは、いつしか自分たちの目的が金だけではなくなっていることに気付く、というストーリー。
予告紹介に登場するデンゼルとクリスは、共演者であるイーサン・ホークやイ・ビョンホンの紹介と共に、まさかの“黒澤監督ジョーク”を披露している。そして気になる予告映像は、街を荒らされ嘆く女性のセリフから始まる。デンゼルが演じるサムは女性に「復讐を望む?」と問いかけ、女性は「正義を。復讐は手段よ」と返し、物語は動き出す。
クリス演じるジョシュはコミカルさにあふれたキャラクターであることが予告からでも伝わり、サムとジョシュを筆頭に賞金稼ぎ、ギャンブラー、スナイパー、ハンター、暗殺者、流れ者、戦士の個性豊かな7人のアウトローたちが勢ぞろい。文字通りのド派手なアクションが炸裂。これだけでテンションが最高潮になること間違いなしの内容となっている。
トロント国際映画祭でのオープニング上映、ヴェネチア国際映画祭でのクロージング上映も決まり、いよいよ注目が集まってきた本作のメガホンをとるのは『エンド・オブ・ホワイトハウス』(13)、『イコライザー』(14)、『サウスポー』(15)など、重厚な男たちのドラマを描いてきたアントワン・フークア監督。
フークア監督は『トレーニング・デイ』(01)で、デンゼルにとって初めてのアカデミー賞主演男優賞をもたらした監督でもあり、2人が本作でどのようなコンビネーションを見せてくれるのかにも大きく期待して公開を待ちたい。【Movie Walker】