小栗旬「逆に傷ついた」野村周平ファンに気を遣われる!
巴亮介の同名コミックを映画化した『ミュージアム』の初日舞台挨拶が11月12日に新宿ピカデリーで開催され、小栗旬、妻夫木聡、尾野真千子、野村周平、大友啓史監督が登壇。「誰のファン?」と聞かれた観客が「小栗…野村周平さん」と答える一幕があり、小栗が「気を遣ってくれた!逆に傷ついたよ!」と肩を落とし、会場の笑いを誘った。
本作は、カエルのマスクを被った犯人・カエル男の凶行に巻き込まれていく刑事の姿を描くサスペンス・スリラー。この日は、映画に「○○の刑」という刑が出てくることから、観客に「キャストと握手できる刑」を科すこととなった。
小栗が抽選ボックスから席番を引き、若い女性が見事に当選。ステージ上に呼び込まれた。登壇者陣から「誰のファン?」と聞かれた女性は、緊張で息も切れ切れになりながら、「小栗…」と言いかけて、「野村周平さん」と回答。小栗が「ちょっと気を遣ってくれた!逆に傷ついたよ!」と落ち込むと、会場も大爆笑だった。
女性は、ずらりと並んだキャスト・監督と順番に握手をし、最後に「ファン」だと言う野村にたどり着いた。小栗が「来たよ、来たよ!周平だよ!」とあおると、野村は握手だけではなく、その女性をなんとハグ。小栗も「おめでとう!」と声をかけるなど、大いに会場を盛り上げていた。
劇中で、カエル男を追う刑事役として迫真の演技を披露している小栗。大友監督は「『小栗くんならやる』と言って引き受けた仕事」と小栗への絶大な信頼感を吐露。「いろんな意味で能力が高い。クライマックスの限界ギリギリの芝居は、僕の生涯でもそんなに巡り会えないような強度のある芝居だった。ハアハア言いながら、興奮して撮っていました」と小栗の演技に大興奮だったと言う。
小栗は「大変でした。今までやって来たなかでも、かなりチャレンジさせてもらったキャラクター」と苦労を話しつつも、「渾身の一作が出来上がったと思っています」と完成作に胸を張っていた。【取材・文/成田おり枝】