ミラ・ジョヴォヴィッチが撮影裏話を告白!「毎日10時間ゾンビに追われた」
シリーズ第6弾であり最終章の『バイオハザード:ザ・ファイナル』が12月23日(祝)にいよいよ公開される。そこで今回は、シリーズを通じ、ヒロインのアリスを演じてきたミラ・ジョヴォヴィッチと、伴侶のポール・W・S・アンダーソン監督にインタビュー。制作の裏話を語ってもらった。
まずは、撮られる側としてはどんな苦労があったのか、ミラに聞いたところ、“撮影のタイミング”に苦労があったと明かす。
「カメラの前に立つ前に、まず、赤ちゃんを抱えていたんですね。南アフリカでのリハーサルのときは、下の娘(4か月)に母乳をあげている段階で。私は、ふたりの娘それぞれを生んだときに結構体重が増えたのもあって、それを落とさなくてはいけなかったんですが、ただの映画の準備ではなくてバイオハザードレディになるにはスーパーな準備が必要で。そのことに不安があったんですが、南アフリカのトレーナーが素晴らしい人だったというのと、ポールと毎日2時間ハイキングに行って体重を落としていきました」。
そして、ワークアウトの仕上げに、ポールから“サプライズ”があったことで、完ぺきなバイオハザードレディになることができたそう。「撮影の最初の3週間、毎日10時間、ゾンビに追いかけられるシーンを撮られたんですよ(笑)」と、ハードな撮影の連続で目標体重に達したことを打ち明けた。
ちなみにポールは、そんなミラを微笑ましく見守っていたようだ。ミラは、「多くのシーンをグリーンバックではなくて、ロケ地で撮影していたので、ものすごく暑い日や寒い日があって。ポールは、夜通しの撮影で私が寒がっていたときに『ビショビショに濡れたまま寒そうに走っていたよね』なんて嬉しそうにいっていました(笑)。そんな風に日々、極端な状況へ移っていくというのがこの作品の撮影で苦労した点でした」と語るが、ポールは「妻と一緒に撮影できるのは楽しいよ。ミラを逆さ吊にして、家族の問題を全部映画セットから追いやってしまうことほど楽しいことはあるだろうか?」とお茶目にコメント。
一方、ポールに監督としての苦労を聞くと、「今回がシリーズの最終章になるので、以前よりスケール感のあるものを、よりよいものをみなさんに届けなければいけないというプレッシャーがありました」とのこと。「例えばアクションシーンなんかでは妻を相当しごきましたし(笑)。これほどに振り付けを覚えなければいけない映画はありませんでした。車の上でのアクション、巨大ファンの前での空中でのアクション、レーザー光線が飛び交う中でのアクション…。レーザーのシーンは、1作目からあるので、既視感があってはならないと思い、さらにビックリするものをと作りました」と、“ベストな作品”にするためのプレッシャーと戦いながら制作したことを告白した。
最後は、今回の来日では、どんな過ごし方をしたのか聞いてみた。「来日したときにいつも行く天ぷら屋さんに行ってきましたよ。日本でしたいことは、やっぱり街を散策したり日本庭園に行ったりすること。あと、今回はショッピングね。娘を連れてキデイランドも行ってきました」とミラ。本作で母娘共演を果たしたエバーは、リラックマがお気に入りだそうで「スリッパからカバンなどの入れ物まで買って。とにかく昨日は全身リラックマだったのよ(笑)」と、笑いながら話していた。
『バイオハザード:ザ・ファイナル』は、日本発の大人気ゲームから生まれたアクション映画シリーズの完結編。ミラ・ジョヴォヴィッチ演じる美しきヒロイン・アリスと、世界をアンデッド(ゾンビ)化してきた元凶アンブレラ社との最後の戦いを描く。【取材・文/平井あゆみ】