映画ランキング - 国内映画
(2025/1/24~2025/1/26)

2025年1月27日 発表(毎週火曜更新)
2025年1月24日~2025年1月26日に日本国内で上映された映画の観客動員数ランキングはこちら。『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』『366日』『アンダーニンジャ』などがランクイン!(興行通信社調べ)

  • No.1
    1 keep

    ガンダムシリーズ「機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)」のテレビ放送に先駆け、一部話数を劇場用に再構築し上映。主人公アマテ・ユズリハ(マチュ)を「響け!ユーフォニアム」の黒沢ともよ···もっと見る

  • No.2
    5 up

    366日

    、122分
    4.4
    2669

    沖縄出身バンドHYの叶わぬ恋を歌った同名楽曲をモチーフに映画化。沖縄と東京の2つの都市を舞台に、20年の時を超えた純愛を描く。監督を『四月は君の嘘』の新城毅彦が務め、『もしも徳川家康が総理大臣になった···もっと見る

  • No.3
    NEW

    現代社会に潜む新たな忍者像を描いた花沢健吾による同名漫画を実写映画化。監督と脚本を『ブラックナイトパレード』の福田雄一が務める。主人公の雲隠九郎を『ゴールデンカムイ』の山崎賢人、忍者たちの戦いに巻き込···もっと見る

  • No.4
    4 keep

    はたらく細胞

    、110分、コメディ
    4.4
    17238

    体内ではたらく細胞を擬人化した同名漫画を実写映画化。親子の異なる体内ではたらく細胞たちの様子と、その親子の人間世界のドラマを描く。『翔んで埼玉』の武内英樹が監督を務め、赤血球役の永野芽郁と白血球役の佐···もっと見る

  • No.5
    3 down

    グランメゾン・パリ

    、118分、ヒューマンドラマ
    4.3
    6823

    2019年に放送されたテレビドラマ「グランメゾン東京」の続編となる劇場版。フランス料理の本場であるパリでミシュラン“三つ星”を獲得するため、シェフたちが奮闘する姿を描く。『わたしの幸せな結婚』の塚原あ···もっと見る

  • No.6
    2 down

    「初音ミク」などのバーチャルシンガーが登場するアプリゲーム「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」(略称・プロセカ)を原作とする劇場アニメーション。ゲームには登場していない新し···もっと見る

  • No.7
    6 down

    2013年に刊⾏された 「⼩説 落第忍者乱太郎 ドクタケ忍者隊 最強の軍師」を劇場アニメ化。決闘に向かい消息を絶ってしまった土井先生を捜す上級生と、忍術学園に危機が迫り奮闘する姿を描く。アイドルグルー···もっと見る

  • No.8
    8 keep

    モアナと伝説の海2

    、100分、アニメ
    4.3
    7376

    海に選ばれた少女モアナの壮大な冒険を描いたアニメーション『モアナと伝説の海』の続編。日本語版声優は前作に引き続き、屋比久知奈が主人公モアナを、尾上松也が半神半人のマウイを演じる。第64回グラミー賞の最···もっと見る

  • No.9
    9 keep

    久住昌之原作の同名ドラマシリーズの劇場版。主演の松重豊が自ら監督と共同脚本を務め、祖父の依頼で究極のスープのレシピを求めて世界を巡る姿を描く。共演は『劇場版ドクターX』の内田有紀、『正欲』の磯村勇斗、···もっと見る

  • No.10
    7 down

    室町無頼

    、134分
    PG12
    4.3
    3006

    直木賞を受賞した垣根涼介の同名時代小説を原作に実写映画化。日本で初めて武士階級として一揆を起こした蓮田兵衛と権力に立ち向かう無頼たちの戦いを描く。監督と脚本を『22年目の告白―私が殺人犯です―』の入江···もっと見る

2020年代の日本映画で存在感を増す“松竹ラブストーリー”。口コミで「泣ける」と話題沸騰の『366日』が、公開3週目で2位に急浮上!
2020年代の日本映画で存在感を増す“松竹ラブストーリー”。口コミで「泣ける」と話題沸騰の『366日』が、公開3週目で2位に急浮上!
2020年代の日本映画で存在感を増す“松竹ラブストーリー”。口コミで「泣ける」と話題沸騰の『366日』が、公開3週目で2位に急浮上!

1月24日から1月26日までの全国映画動員ランキングが発表。前週好スタートを飾った『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』(公開中)が週末3日間で動員30万6000人、興収5億2800万円と、前週末対比87%の好成績を記録し2週連続でナンバーワンを獲得。累計成績では動員85万人&興収14億円を突破している。
今回トピックとして大きく取り上げたいのは、2位にランクインした『366日』(公開中)だ。1月10日に公開され、祝日と重なる連休となった最初の週末4日間で動員17万8600人&興収2億3300万円の成績で6位からスタートし、公開2週目末には初週末3日間対比135%の成績を記録し5位に浮上。そしてこの公開3週目の週末3日間でも動員18万7000人、興収2億4200万円と、またもや初週を上回る成績をあげていっきに2位まで上り詰めた。 2008年に発表されたHYの同名楽曲をモチーフにした同作は、沖縄と東京を舞台に20年にわたる物語が描かれるラブストーリー。元々この楽曲は連続ドラマの放送期間中に映画版を公開するという異例の戦略で話題を集めた『赤い糸』(08)の主題歌であり、2024年4月期には同じように楽曲を原作としたテレビドラマが「月9」で放送。つまり、同一原作の別解釈による再映像化といった立ち位置ということになるだろうか。 このように人気楽曲を原作とした映画作品と言えば、中島美嘉の同名楽曲をもとに興収11億2000万円を記録した『雪の華』(18)や、中島みゆきの同名楽曲をもとに興収22億7700万円を記録した『糸』(20)などが代表的。爆風スランプの名曲をモチーフにした『大きな玉ねぎの下で』(2月7日公開)も控えるなど、ラブストーリージャンルにおいては小説と漫画に続く重要な原作・インスパイア源となっており、とりわけラブコメに振りやすい漫画原作に対して小説や楽曲原作は“純愛もの”となる傾向が強い。 小説を原作にして興収45億円を突破した『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』(23)のように、“純愛もの”は昨今、TikTokなどのSNSを通じて中高生の間で「泣ける」と口コミが広がり予想外の大ヒットとなることがあり、今回の『366日』も例によってそうした広がり方を見せている模様。こうした流れは、SNSのあるなしの違いを除けば、『世界の中心で、愛をさけぶ』(04)と『いま、会いにゆきます』(04)などをきっかけに純愛ブームが巻き起こった20年前とさほど変化がない、このジャンルの典型的な求められ方といえよう。 興味深い点は、『映画あの花』も『366日』も松竹の配給作品であるということ(『366日』は松竹とソニーピクチャーズの共同配給)。“純愛もの”を成功に導きつづける同社は、同時に『うちの弟どもがすみません』(公開中)など数年前に大ブームとなった少女漫画原作の実写映画化を現在もコンスタントに供給。ラブストーリージャンルでの存在感をこの数年で急速に強めており、いずれ2020年代の日本映画を振り返る時に“松竹ラブストーリー”という括りが登場してもなんら不思議ではないほどだ。 公開から17日間で動員75万人を突破し、興収も10億円に迫っている『366日』。“カップルの日”である2月2日(日)とバレンタインデーの2月14日(金)には特別映像が視聴できる2次元コード付きの入場者プレゼントを全国の上映劇場で配布するほか、上映後にSNSで語り合うという同時上映会を全国13館で実施。今年は劇中で重要な意味を持つ“2月29日”がない年だが、2月いっぱいはこのヒットが続くことだろう。 さて、ここからはランキングに戻ろう。3位に初登場を果たしたのは「週刊ヤングマガジン」で連載中の花沢健吾の同名コミックを福田雄一監督が山崎賢人を主演に迎えて映画化した『アンダーニンジャ』(公開中)。忍者組織「NIN」の末端忍者である雲隠九郎(山崎)が、ある組織を調査するという重大な任務を言い渡され、高校に潜入するという物語だ。 初日から3日間の成績は、動員が16万人で興収が2億2600万円。映画作品ではこれが3本目のタッグとなる福田監督と山崎。『斉木楠雄のΨ難』(17)は土日2日間で15万6000人&興収1億9400万円を記録するオープニング成績で、最終興収は10億円。続く『ヲタクに恋は難しい』(20)は初日から3日間で動員22万人&興収3億円を記録し、最終興収は13億4000万円。両作と比較するとわずかに下回るスタートとなった今回、どのぐらいの成績を収めるのか注目しておきたい。 公開7週目を迎えた『はたらく細胞』(公開中)は前週に引き続き4位をキープ。1月21日の時点で興収52億6600万円に到達し、『るろうに剣心 京都大火編』(14)を抜いてワーナー・ブラザース配給の邦画作品で歴代1位の興行収入を達成する大記録を打ち立てた同作。この週末の時点で累計成績は動員412万人&興収55億円を突破しており、まだまだ数字を伸ばしそうだ。 5位にランクインした『グランメゾン・パリ』(公開中)は累計動員216万人&興収31億2000万円を突破。公開8週目で8位をキープしている『モアナと伝説の海2』(公開中)は累計動員370万人&興収49億円を突破しており、まもなく興収50億円の大台に突入。前作『モアナと伝説の海』(16)の最終興収51億6000万円も目前まで迫ってきた。 以下は、1~10位までのランキング(1月24日〜1月26日) 1位『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』 2位『366日』 3位『アンダーニンジャ』 4位『はたらく細胞』 5位『グランメゾン・パリ』 6位『劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク』 7位『劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師』 8位『モアナと伝説の海2』 9位『劇映画 孤独のグルメ』 10位『室町無頼』 今週末は、1972年の連載開始から50年以上愛されつづける池田理代子の人気コミックを劇場アニメ化した『ベルサイユのばら』(1月31日公開)、陽東太郎の同名漫画をTHE RAMPAGEの吉野北人主演で映画化した『遺書、公開。』(1月31日公開)、第97回アカデミー賞で助演男優賞と脚本賞の2部門にノミネートされたサーチライト・ピクチャーズの『リアル・ペイン〜心の旅〜』(1月31日公開)などが控えている。 文/久保田 和馬 ※山崎賢人の「崎」は「たつさき」が正式表記


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