映画ランキング - 全米映画
(2024/12/20~2024/12/22)
2024年12月23日
発表(毎週火曜更新)
2024年12月20日~2024年12月22日にアメリカで上映された映画の興行収入ランキングはこちら。『ソニック × シャドウ TOKYO MISSION』『ライオン・キング:ムファサ』『ウィキッド ふたりの魔女』などがランクイン!(Box Office Essentials調べ)
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週末興収$62,000,000
累積興収$62,000,000
セガが生んだ人気キャラクター、ソニックを主人公にした「ソニック・ザ・ムービー」シリーズ第3弾。前作から引き続き、ジェフ・ファウラーが監督を務め、主人公のソニックの声をベン・シュワルツが、宿敵のドクター···もっと見る
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週末興収$35,000,000
累積興収$35,000,000
2019年に実写化した同名映画のはじまりの物語。シンバを守ったムファサ王と、ムファサの命を奪ったスカーの若き日を描く。『ムーンライト』のバリー・ジェンキンスが監督を務める。ムファサを『オールド』のアー···もっと見る
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週末興収$13,500,000
累積興収$383,916,000
小説「オズの魔法使い」に登場する正反対な2人の魔女の友情を描くミュージカル「ウィキッド」を映画化した2部作の前章。『クレイジー・リッチ!』のジョン・M・チュウがメガホンをとり、舞台「カラーパープル」の···もっと見る
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Homestead
公開未定-0週末興収$6,066,710
累積興収$6,066,710
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4
週末興収$4,450,000
累積興収$153,938,000
古代ローマを舞台に、復讐に燃える元大将軍の戦いを描いた『グラディエーター』の続編。主人公ルシアスを『aftersun/アフターサン』のポール・メスカルが演じ、「イコライザー」シリーズのデンゼル・ワシン···もっと見る
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3
週末興収$3,100,000
累積興収$17,435,000
原作のマーベルコミックではスパイダーマンの宿敵であるクレイヴン誕生の物語を描いたバイオレンス・アクション。冷酷な父親と狩猟に行った際、ライオンに襲われたことをきっかけに百獣の王の力を身体に宿したクレイ···もっと見る
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5
週末興収$1,270,000
累積興収$7,370,000
映画「ロード・オブ・ザ・リング」3部作の知られざる200年前の物語を描く長編アニメーション。「精霊の守り人」、『東のエデン』の神山健治が監督を務め、SOLA ENTERTAINMENTがアニメーション···もっと見る
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9
The Best Christmas Pageant Ever
公開未定-0週末興収$825,000
累積興収$38,454,951

先週末(12月20日から12月22日)の北米興収ランキングは、実写版『ライオン・キング』(19)の続編である『ライオン・キング:ムファサ』(日本公開中)と、「ソニック・ザ・ムービー」シリーズの第3弾『ソニック × シャドウ TOKYO MISSION』(日本公開中)の一騎打ち。当初の予測では前者が勝利するものと思われていたが、いざ蓋を開けてみるとよもやの番狂わせが起きた。初登場1位をもぎ取ったのは『ソニック』の方であり、しかも両者にハッキリとした差が付く結果となった。
3761館で封切られた『ソニック』は、初日から3日間で興収6010万ドルを記録。パンデミック直前の2020年2月に公開されたシリーズ第1作がオープニング興収5801万ドルで最終興収1億4897万ドル。2022年に公開された前作がオープニング興収7210万ドルで最終興収1億9087万ドル。わずかに前作には及ばなかったものの、このシリーズの人気が安定した状態で保たれていることが容易に窺える。
対して、2019年のサマーシーズンに1億9177万ドルという爆発的なオープニングを叩きだしディズニー映画の全世界歴代興収No. 1に君臨している前作から一転、『ムファサ』のオープニング3日間の興収はわずかに3540万ドルと、なんと前作対比18%。事前の予測でも5000〜6000万ドルのオープニングに落ち着くだろうと低く見積もられていたが、それをここまで下回ってしまうとは。
夏に公開された『インサイド・ヘッド2』(24)や感謝祭シーズンの『モアナと伝説の海2』(日本公開中)と、大きくディズニー作品に括られるマーベルの『デッドプール&ウルヴァリン』(24)を含まずとも絶好調続きだったディズニーに起きたまさかの事態。前作では言わずと知れた名作アニメのストーリーを最新技術を用いて語り直したが、今回は前日譚を新たに構築。技術自体の目新しさも、オリジナル版のファンの懐かしさを刺激する効果も、前作から格段に弱くなったことは否定できない。
とはいえディズニー映画の強みは“ディズニーであること”という圧倒的なブランド力。息の長い興行や海外での爆発的な成功によって北米でのオープニングの鈍さを補うことに成功した例は過去に何度もある。現に、クリスマス休暇期間の興収では『ソニック』を上回っており、全世界興収で見ればすでに2億ドルを突破。製作費とマーケティング費あわせて3億ドルにものぼるといわれているが、それをどこまで回収することができるだろうか。
クリスマス当日のデイリー興収では『ムファサ』や新たに公開された『Nosferatu』にリードされた『ソニック』だが、27日の金曜日には前作と同じ公開8日目での興収1億ドルに到達。また、すでに2027年春の公開予定でシリーズ第4弾の制作も決定しており、今後もパラマウントを牽引するシリーズとして成長していくに違いない。
文/久保田 和馬
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