春来りなば(1928):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
春来りなば(1928)
春来りなば(1928)
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春来りなば(1928)

1928年公開
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「人でなしの女」「生けるパスカル(1925)」「幻影」「金」等と同じくマルセル・レルビエ氏が監督したものでフランスの女流作家ルシー・ドラルー・マードルの原作からレルビエ氏自身が脚色した。主演者はイギリスの映画女優として知られているベティー・バルフォア嬢であるが、これを助けて「海の人」「エルドラドオ」「美わしの王子」「幻影」のジャック・カトラン氏、「幻影」「海の人」「翡翠の箱」のロジェ・カール氏、アンドレ・ノクス氏その他が出演している。(無声)

ストーリー

フランスノルマン海岸の港に育った乙女ルディヴィンは幼な友だちの若者デルファン親子の船が難破してデルファンが一人助かり孤児となったのを同情し、父を説き伏せて自分の家に引取ってやる。彼女の家は若者が来てから急に明るく楽しげになった。ところがこの村にラウデリンという男が酒場をひらくようになってデルファンも娘の父親に連れられ、よく酒場に姿を現わすようになった。酒場で女と一緒に酒を飲むデルファンの姿を見るとルディヴァンの心は穏かではない。デルファンも彼女をひそかに想っていたこととて或る船乗り祭りの日二人はお互いの気持ちを打明け合って愛の抱擁を交わす。だがこの時二人の恋にはすでに暗い影がさしていた。酒場の主人ラウデリンにルディヴィンの磨かれていない美しさに眼をつけ彼女の父親に交渉する。娘は承知しない。彼女に若者デルファンがついていることを知った父親は若者を脅かしつける。恩をきている上に気弱なデルファンは自分の意見を通し切ることが出来ずに泣く泣く諦めようと彼女の父親に語る。ルディヴァンは若いだけに自分への恋を裏切ったものと信じ若者への面当てにラウデリンとの結婚を承知する。若者は荷物をまとめて世話になった家から立去ってゆく。それ以来デルファンの消息は絶えた。次の年の船乗り祭りが来た時乙女ルディヴィンの許に手紙が届く。それは貨物船に乗り込んで永遠に故国を離れようとする若者からの最後のたよりであった。一時の感情から換え難い恋を失ったルディヴァンは一人寂しく泣くばかりだった。

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作品データ

原題
Le diable au coeur
製作年
1928年
製作国
フランス
配給
東和商事
初公開日
1928年
製作会社
シネ・ロマン


[c]キネマ旬報社