愛の犠牲:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
愛の犠牲
愛の犠牲
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愛の犠牲

1928年公開
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「ハンガリア狂想曲」のハンス・シュワルツ氏が監督したヨーエ・マイ・プロダクションで、台本は「アスファルト」の原作者ロルフ・E・ヴァンロー氏が書卸した。主役は新進のケーテ・フォン・ナギ嬢で、「スパベンタ」のヴィヴィアン・ギブソン嬢、ハンス・ブラウゼヴェッター氏、ジャン・ダックス氏、マチアス・ウィーマン氏等が共演している。キャメラは「ムーラン・ルージュ」のウェルナー・ブランデス氏が担任している。1927年頃の製作。(無声)

ストーリー

イソベルは母に死別れて悲歎の涙にくれていた。その涙さえまだ乾かないのに父親のロバート・トムスは後妻を迎えた。トムスは富裕な銀行家で多忙な身体であったので、娘のイソベルの気持を察することも殆ど出来ないのであった。富を目当てにロバート・トムス夫人となったジナはふしだらで虚栄にとらわれている女で、生さぬ仲のイソベルに対して冷酷な仕打をするのだった。そして何かにつけてはイソベルを父の面前で恥づかしい思いをさせるように仕向けた。ジナは結婚後暫らくはトムス夫人として出来る限りの奢侈贅沢に耽ることに興味を感じていたが、忙しい銀行家のロバートは彼女にとっては何等の魅力もなかった。ジナは間もなく恋人だった作曲家のウラヂミル・ペコフと不義の悦楽に耽るようになった。彼女は日毎ペコフの許を訪れるのであった。そのうちにトムスが頭取に就任して以来二十年目のお祝いの日が来た。銀行の重役連は贈り物を持って祝詞を述べに集った。其席上でトムスはイソベルからの贈り物を開いて見ると驚ろいたことには、婦人用の下着が現れた。怒った父親は娘の弁解を耳に入れない。そしてジナの勧めに従ってイソベルを学校の寄宿舎に入れることに決めた。ジナはトムスを誘って音楽会へ赴いた。そこではペコフがジナに捧げた「カプリース」を演奏した。イソベルは憤懣に堪えず家を飛出し、図らずもジョン・ベルマーという青年と知合いになった。ジョンは貧乏であるが才能ある発明家の卵であった。イソベルは寄宿舎で数週間を過したがジョンがアメリカへ出稼ぎに行くというので寄宿舎を脱出してアメリカへ駆落ちした。二三年後にはジョンは成功したので夫婦は故郷に錦をかざることになった。イソベルが着いた日は丁度父親の結婚記念日であったが、其日ジナは遂にペコフと駆落ちをしたのであった。余りに愚かであった自分の所業を深く恥じ、且つは世に何の望みもなくなったトムスは自殺しようと決意して拳銃を握りしめたが、不図机上に置かれたイソベルからの手紙を見て思い止った。迷夢から醒めたトムスはイソベルとその婿と共に幸福な平和な日を迎えた。

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作品データ

原題
Love's Sacrifice
製作年
1928年
製作国
ドイツ
配給
海外映画社
初公開日
1928年
製作会社
ネロ


[c]キネマ旬報社