二重結婚:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
二重結婚
二重結婚
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二重結婚

1929年公開
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ドイツ映画界に名を知れているハインリヒ・ゲオルゲ氏が主演する映画で「邪道」のフランツ・シュルツ氏の脚本から新進のグスタフ・ウツィツキ氏が監督し、「第五階級」「オセロ(1922)」「蠱惑の街」等のカール・ハッセルマン氏がクランクしたもの。「アスファルト」のベティー・アマン嬢、ヴィリ・フォルスト氏、トルーデ・ヘステルベルク嬢、等が助演している。(無声)

ストーリー

一年半の刑期を服し終った密輸入者のツェツィが牢獄生活から解放された喜びを抱いて我家に帰って来た時、待っていた筈のジョラは仲間のマノブロスと不義の交りをむすんでいた。親しい者に裏切られた口惜しさから彼はジョーラを放逐してしまう。その失望しているツェツィの前に一人の美しい娘が現われる。貧困の苦しさに耐えかねて彼の家の前に倒れた行商娘のヒルダである。ツェツィは同情して彼女を引取り介抱する。ヒルダの体は間もなく回復に向う。だが此の娘の心は恩人のツェツィにいつしか恋を覚え始める。彼女がツェツィの巾広く厚い胸に身を寄せて妻にしてくれとささやくのも幾度かあった。ツェツィとてこの乙女の情にほだされぬほど頑なのではない。自分にはジョーラという女房がありヒルダと結婚することに二重結婚の罪を犯すことになると知ってはいたが性来規則や法律を無視し気の向くままに暮らして行こうという気質のツェツィは別離以来十年も会わないジョーラとの関係をさして深くも考えずこの可愛い乙女と夫婦の縁をむすんでしまう。依然家を追い出された恨みをいまだに忘れぬマノブロスは二人の結婚を聞いて復讐を思い立ちベルリンにいるジョーラを呼びよせて賎い一策を授ける。ツェツイが或る朝、電話口に聞いたものは聞き覚えのある女房ジョーラの声である。彼の心は意外な駭きにふるえた。だが彼はジョーラが訪れた時心をきめて全財産の半分をさし出しこれで離婚を承諾してくれと頼む。十年前我から捨てた良人ではあるけれど新らしい女が出来、この話を持ち出されてみるとジョーラには妙な反抗心が湧いて来た。彼女は意地からヒルダと彼との仲を引裂こうと一切をヒルダの前にぶちまける。自分が身を引かなくてはツェツィが罪になると聞いたヒルダの胸は悲しかった。かれと別れては生きて行けないのが今のヒルダである。かくて悲壮な決意をしたヒルダはジョーラに連れ出されたツェツィが帰宅した時、寝台の上に冷い骸となっていた。

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作品データ

原題
Der Strafling aus Stambul
製作年
1929年
製作国
ドイツ
配給
東和商事
初公開日
1929年
製作会社
ウーファ


[c]キネマ旬報社