戦は既に終れり:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
戦は既に終れり
戦は既に終れり
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戦は既に終れり

1933年公開、93分、戦争
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「人生謳歌」のシナリオを書いたヴィクトル・トリヴァスの監督作品で、フリッツ・フィリップの原作によったものである。出演者はフランスの俳優ジョルジュ・ペクレ、「上から下まで」「乙女の湖」のウラジミール・ソコロフ、ドイツの俳優フランツ・ホフマン、ワルター・クライン、ヨゼフ・バッハ等である。撮影はG・ブレヒトが担任した。

ストーリー

イギリスではチャールズ・ブラウン氏が愛児の誕生を祝っていた。フランスでは機械工シャルル・ディヨンが恋人と恋を語っていた。ベルギーでは洋服屋レウィンが人生の半ばを過ぎた今日、花嫁を貰って幸福の絶頂にいた。黒人のジョンはタップダンスで人気を湧かせていた。そしてドイツの指物師エミール・ケーラーは父たり夫たりして平和に暮らしていた。時に、突如、欧州の天地に戦乱が捲き起こった。宣戦布告、出征。チャールズもシャルルもレウィンもエミールも、或いは家を出で、或いは恋人と別れて、歓呼の声に送られて戦場に赴いた。ジョンも舞台を棄てた。そして戦場。この惨鼻の地獄で、ある時、シャルルとエミールは肉弾戦の末、共に廃屋の塹壕に転落した。一時気絶した二人が気を取り戻した時には、もう二人はも一人のここに落ち込んでいた負傷兵を助けるのに協力していた。この負傷者はレウィンで彼は戦場の衝動から話せなくなり過去を忘れていた。しかし、この地へ更に二人の男がやって来る。黒人のジョンがイギリスのチャールズを助けて連れて来たのである。この一つの地点に集められた五人の敵と味方とは、ここを彼等の家として力を合わせて建て直すことに専心した。各国語に通じているジョンは通訳をかねた。五人は互いを助け合い、互いを慰め合った。そして五人はそれぞれ故国の懐かしさを追憶した。だが、五人の作った調理用ストーブの煙突から吐き出される黒煙は、計らずも体峙した彼我両軍側の中間にあったので、双方からの激しい砲撃の的となった。五人は協力してその防禦に懸命となった。総攻撃は終わって、朝になると天地が静まり返った。不気味な不安の沈黙だ。堪らなくなって五人は外に出て見た。晴れ渡った空だ。戦いは既に終わったのだ。

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作品データ

原題
Hell on Earth Niemandsland
製作年
1933年
製作国
ドイツ
配給
メトロポリタン映画
初公開日
1933年
上映時間
93分
製作会社
レスコ
ジャンル
戦争


[c]キネマ旬報社