ピアース・ブロスナン
James Bond
殺しの許可証を持つ英国情報部員ジェームズ・ボンドの活躍を描く〈007〉シリーズ第17作。5代目ボンド役に「ライブ・ワイヤー」「テロリスト・ゲーム」のピアース・ブロスナンを迎え、世界を股にかけた活躍が描かれる。監督はテレビドラマ『刑事ロニー・クレイブン』や「ノー・エスケイプ」のマーティン・キャンベル。「クリフハンガー」のマイケル・フランスの原案を、「コールド・ルーム」のジェフリー・ケインと、作家のブルース・フィアスティンが脚色。製作は「私を愛したスパイ」以降の全作に携わっているマイケル・G・ウィルソンと、シリーズの産みの親アルバート・R・ブロッコリの娘バーバラ。撮影はキャンベルとは3作目のフィル・メヒュー、美術は本シリーズ15作や「トゥルーライズ」を手掛けたピーター・ラモント。音楽は「レオン」などリュック・ベッソン作品で知られるエリック・セラ。特殊効果は「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」のクリス・コーボールド、ミニチュア・エフェクト監修は、本シリーズや「バットマン」のデレク・メディングスで、彼の遺作となった。共演は「パトリオット・ゲーム」のショーン・ビーン、スウェーデンの人気シンガーのイザベラ・スコルプコ、オランダ出身の女優兼モデルのファムケ・ヤンセン、「コンゴ」のジョー・ドン・ベイカー、「バッドボーイズ」のチェッキー・カリョら。
米ソの冷戦時代。巨大なダムの底にあるソ連の神経ガス工場に潜入したボンド(ピアース・ブロスナン)は、施設爆破の任務を遂行する。だが、途中、パートナーで親友の006ことアレック(ショーン・ビーン)が敵に捕まり、射殺されてしまった。9年後、冷戦終結後の現代。モナコを訪れていたボンドは、フランス海軍が誇るNATOの最新鋭機タイガー・ヘリコプターが何者かに奪われるという事件に遭遇。犯人は、国際犯罪組織ヤヌスの美貌の女殺し屋オナトップ(ファムケ・ヤンセン)と、9年前にアレックを殺した男で、今はロシアの将軍となったウルモフ(ゴットフリート・ヨーン)だった。彼らはタイガーで北極圏にあるロシアの監視基地を奇襲し、〈ゴールデンアイ〉と呼ばれるプログラム・ディスクを奪った。冷戦当時、米ソは極秘裏に、地上のあらゆる電子機器の性能を電磁波で不能にできる軍事衛星を開発しており、その引き金となるのがゴールデンアイだった。一味は基地を衛星で破壊すると、いずこかへと姿を消した。事を重く見た英国諜報部第6課(MI6)の女性部長M(ジュディ・デンチ)は、ボンドに事件の真相を探るよう命じる。単身、ロシアに飛んだ彼はCIA要員ジャック(ジョー・ドン・ベイカー)の助けを借り、地元の大物武器商人ズコフスキー(ロビー・コルトレーン)と接触してヤヌスに近づく。だが、驚くべきことに、その首領は死んだはずのアレックだった。コサックの血を引く彼は密かに、彼らの民族を裏切った英国への復讐を企てていた。ボンドは破壊された監視基地の生存者であるロシア人の女性プログラマー、ナターリャ(イザベラ・スコルプコ)を救うべく、セント・ペテルスプルグ市内を戦車で大追跡する。装甲列車で逃げようとするウルモフを倒し、ナターリャを救出したボンドは彼女と共に、カリブ海へ逃れたアレックを追う。アレックはコンピュータの天才ボリス(アラン・カミング)に命じて、冷戦時代にキューバに配置された巨大なパラボラ・アンテナを使って、ゴールデンアイを作動させようとしていた。再び現れたオナトップを倒したボンドはナターリャと敵基地に潜入するが、捕らわれの身に。ボンドはそこで、アレックの真の狙いは英国への復讐ではなく、地上の混乱に乗じて銀行から大金を引き出すことと知った。ボンドはアレックに一対一の肉弾戦を挑み、死闘の末に倒した。衛星は大気圏に突入して燃え尽き、世界の平和は守られた。
James Bond
Alec Trevelyan
Natalya Simonova
Xenia Onatopp
Jack Wade
M
Valentin Zukovsky
Dimitri Mishkin
General Ourumov
Boris Grishenko
Q
Moneypenny
監督
脚本
脚本
原案
製作
製作
製作総指揮
撮影
音楽
美術
編集
衣装デザイン
ミニチュア・エフェクト・スーパーバイザー
字幕
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