悪魔の爪痕:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
悪魔の爪痕
悪魔の爪痕
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悪魔の爪痕

1958年4月1日公開、96分、アクション
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「燃える肉体」の陶山鉄の原作・脚本を、「乳房と銃弾」の野口博志が監督、同じく永塚一栄が撮影したアクション・ドラマ。出演は「春泥尼」の筑波久子、「夫婦百景」の岡田眞澄、長門裕之、「お月さん今晩わ」の二谷英明。ほかに利根はる恵、細川ちか子、殿山泰司。色彩はコニカラー。

ストーリー

日本海側の小さな漁港に着いたトロール船から、外国人風の男が一人、人目を避けて降りて来た。数千万円に当る麻薬を身に着けて密入国したこの男ロードは、日本人を母に米人を父に持ったハーフで、麻薬の運送代をもとでに母親を探そうと日本にやって来たのだった。彼は東京にいるボス、ポールの処へ潜入した。ところが、金の代りに突き出されたのはポールの拳銃の筒先だった。彼は図られたことを知った。一瞬怒りに燃えたロードの拳銃が火を吐くと、ポールの拳銃ははねとばされていた。ロードは身軽に窓から飛び出した。彼は尋ねあてた母親の住居を訪れた。こぎたない深川近辺の飲み屋、そこのおかみ清江が母親だと言われる人だった。けれど、なぜか清江は「同じ名前の人違いです」とロードを帰してしまった。悲嘆にくれる彼を優しくなぐさめるのはバー“アーム”の女給洋子だった。彼女はロードをアパートに誘った。が、それも束の間、ロードを狙っていたポール一味は洋子をさらって人質にし、麻薬を手に入れようと企んだ。一味のアジトを訪れたロードは、半裸で縛られている洋子を見て麻薬を渡す決心をした。--とその時、通り魔のように拳銃の一斉射撃を浴びせて走り過ぎた車があった。ロードは混乱に乗じて洋子を助けて逃げ出した。謎の車は?麻薬が国内に流れこむのを怖れた右翼の大立物画家の大曽根がロードを始めポール一味の根絶を図っていたのだ。ロードは清江の処へ再び顔を出した。そこに、一人の男がいた。“アーム”で逢った男、実は大曽根の弟子条太郎である。猛烈な格闘が始った。その時、清江が「待っておくれ、お前たちは兄弟なんだよ」と叫んだ。二人の目から憎しみが消えた。やくざの足を洗ってブラジルへ行きたいというロードの気持を聞いた条太郎は、それを大曽根に伝えた。大曽根は新潟港からの脱出計画を進めてくれた。それを聞いて泣きすがる洋子にロードは、「君を愛しているけれど、俺のような混血児を作っちゃいけないんだ」と言うのだった。ポール一味の追撃を逃れて、ロードは船に乗った。彼は麻薬を海に捨てた。白い粉が海の青さに沈んでいった。

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作品データ

原題
The Clows of the Devil
製作年
1958年
製作国
日本
配給
日活
初公開日
1958年4月1日
上映時間
96分
製作会社
日活
ジャンル
アクション


[c]キネマ旬報社