父と娘:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
父と娘
父と娘
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父と娘

1959年7月7日公開、72分
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壺井栄の『風と波と』を「新婚列車」の斎藤良輔が脚色し「白い通り魔」の小石栄一が監督したホーム・ドラマ。撮影も「白い通り魔」の三村明。

ストーリー

南川波子は十九歳、伯父の寅象、伯母のあきが養父母にあたる。実の親は、熊谷で小さな商店を開いているという。そんな生立ちの波子だが、彼女は明るい性格の娘だ。波子は、あきの勧める見合いを断り、実姉・澄子の下宿をたずねた。同じ下宿人の掛川は小さな会社の課長をしてい、波子を事務員に使ってくれると言った。寅象が賛成してくれたので、波子は勤めることにした。同僚は小児マヒで陰気な定子と、陽気でおしゃべりな美千代の二人。美千代は波子に、掛川は定子が障害者で掛川を愛しているという弱身につけこんで、定子の自由を踏みにじっている悪党であると言った。会社の旅行が箱根に決まった。旅館は波子が以前行ったことのある松風園だ。その晩、波子は発熱した。女中のお精さんが看護してくれた。寅象も駈けつけた。寅象はお精さんと、意外なほど親しかった。--給料日、波子は定子をお茶に誘った。波子は、自分と掛川の間を定子が誤解していたことを知った。掛川夫人・明子の許へ、波子と掛川のスキャンダルを中傷した手紙が舞いこんだ。明子は家出した。波子は耐えられなかった。波子は熊谷へ向った。生みの父と母は、寅象とあきに気をつかっていた。波子は東京に戻り、親友の昌子の家に泊った。昌子の家は旅館だった。そこに、掛川と美千代が同宿していたのである。スキャンダルをまいた主は、美千代だった。波子は会社をやめ、家へ帰った。父急病の電報が来た。寅象の出張先箱根へ着いた時、すでに寅象は意識不明だった。彼は松風園で息を引きとった。附添っていたお精さんが、寅象はたびたび箱根にきていたと言った。が、寅象の秘密の人はお精さんではない。シイちゃんという芸者だった。波子は複雑な気持を抱き、あきにそのことを伝えた。しかし、あきは知っていた。あきは寅象を信じて疑わない。シイちゃんは、寅象の昔の友人の娘で、その友人が寝たきりなので、会って慰めていたというのだ。あきの話は淡々としていた。波子もそれを信じようと思った。彼女はいくらか大人になったのにちがいない。

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作品データ

製作年
1959年
製作国
日本
初公開日
1959年7月7日
上映時間
72分
製作会社
東映東京


[c]キネマ旬報社