降霊|MOVIE WALKER PRESS
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降霊

2001年5月19日公開,97分
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「回路」の鬼才・黒沢清監督が、怪奇小説「雨の午後の降霊術」を映像化。背後に感じる気配や、ふとした物音など、日常の闇に潜む“目には見えない恐怖”が味わえる衝撃作だ。

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

霊能力を持つ純子を愛し、彼女との平凡な暮らしを夢見る録音技師・克彦。ところが、彼女がその能力をある少女誘拐事件を解決するために利用したことがきっかけで、恐ろしい事態を引き起こしてしまう。

作品データ

製作年
1999年
製作国
日本
配給
スローラーナー
上映時間
97分

[c]キネマ旬報社

映画レビュー

3.7
  • たっかん

    4
    2014/1/19

    降霊術を持った女(風吹ジュン)とその夫(役所広司)が繰り広げるミステリー映画であり、ホラー映画ではない。
    偶然も重なりつつ、「人間の業」を考えさせられる結構面白い映画だった。

    効果音技師の夫(役所広司)と降霊術士の妻(風吹ジュン)と並行して、全然別の場所・人物による少女誘拐事件が描かれる。
    ファミレスでパート始めた妻は、客(大杉漣)の隣に「赤い服の霊」を見る。しかし、『叫』、『DOORⅢ』などと同様、黒沢清監督は「赤い服の霊」がお好きなようで。

    富士山方面に効果音をとりに行った夫のBOXに誘拐されて逃げていた少女が隠れるところから、夫婦に難が降りかかってくる。この「BOXの中に少女」の状況が持続している間、「あの女の子はどうなるの?」というサスペンス的時間が経過する。

    その後、生きていた緑服の少女を巡って、妻の(有名になりたいという)思惑に乗った夫は、夫婦ともども人間として堕ちていく展開が面白い。
    また、夫のドッペルゲンガー映像も、夫を演じているのが映画『ドッペルゲンガー』主演の役所広司であり、まさに黒沢清監督作品だと思わせてくれる。

    なかなか映像的にも物語展開も楽しませてくれた作品であった。

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