スティーヴン・ソダーバーグ
Fletcher Munson/Dr. Jeffrey Korchek
「トラフィック」で2000年度アカデミー賞を受賞し、今や押しも押されぬ第一級監督となったスティーヴン・ソダーバーグ。そんなソダーバーグが不遇の時代にスタッフ5人、製作資金節約のために自ら主演を兼任、当時の妻子も俳優として出演させて作った手作り低予算映画。シュールでアナーキーな展開がすさまじい。
フレッチャーズ・マンソンは、アジマス・シュイターズという“イベンチャリズムの思想家”が主宰する団体に勤める男。妻と幼い娘の待つ家庭に帰れば、テレビのホームドラマのパパそのものの顔になる幸せな生活を送っている。ある日、同僚が心臓発作で亡くなり、彼が書くはずだったシュイターズの演説原稿の仕事がマンソンに回ってくる。おりしも別の同僚、通称“名無し男”は、社内にスパイがいると大騒ぎ。実はマンソンこそが、「スパイにならないか」と勧誘されている噂の人物だったのだ。彼の周囲ではさまざまな奇妙な人物による奇妙な出来事が続き、マンソンは自分にそっくりな男と出会う……。
Fletcher Munson/Dr. Jeffrey Korchek
Mrs. Munson/Attractive Woman #2
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Nameless Numberhead Man
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