生き抜く 南三陸町 人々の一年:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
生き抜く 南三陸町 人々の一年
生き抜く 南三陸町 人々の一年
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生き抜く 南三陸町 人々の一年

2012年10月6日公開、99分、ドキュメンタリー/社会派
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東日本大震災で甚大な被害の出た宮城県南三陸町を1年間にわたり取材し、被災者の素顔と、生死が混在し続ける被災地を見つめたドキュメンタリー。テレビドキュメンタリー『映像’12 生き抜く ~南三陸町 人々の一年』として放送された映像に約30分のシーンを追加し、再構成した。監督は、毎日放送の森岡紀人。

ストーリー

2011年3月11日、地震発生直後、大阪の毎日放送本社を飛び出した取材チームは東北を目指す。混乱で道がふさがり、いたるところで渋滞を引き起こしている。車内のラジオは刻一刻と被害の拡大を伝え、このままどうなってしまうのかという重い不安が日本中に充満しつつあった。そして28時間後、宮城県南三陸町という港町に到着する。初めて訪れた町は何もかもが破壊されていた。漁網が絡まった家の残骸、路上で転覆した船、四方八方に飛ばされた車……。そのなかで懸命に動いている人々がいた。生死が入り乱れる混乱のさなかに、人々にマイクとレンズを向け、記録する。取材チームにも、こんなことをしていていいのかという苦悩と葛藤があったが、現場には不謹慎ではないかという空気はなかった。当初、町の誰もが、この未曾有の災害を記録し、伝えることを当然のように受け止めていた。その背景には、被災地域が広大で支援が行き渡らず、皆が報道の意義を痛感していたこともあった。数日後、生き残った人々は肉親の安否を確かめるために奔走し、町に残された思い出を探した。自衛隊員たちは行方不明者を捜索しながら、写真や記念品などを丁寧に拾い上げる。取材チームは次第に、記録とは冷徹な傍観者の営みではなく、寄り添い続けることだと体感し、町民それぞれの生き抜く素顔をパラレルで追い始める。最愛の妻を亡くした男性は隣町に移り住み、男手ひとつで幼い2人の子供を育てていく。避難所でのストレスと孤独に苛まれる女性は、せめて住み慣れた集落に住みたいという一念で、仮設住宅の抽選に望みをかける。いち早く海の仕事を再開させた漁師は、行方不明の一人娘を捜すため網を投げ入れる一方、娘の職場の前で感情を爆発させる。町の防災担当だった夫を失った女性は、毎日、骨組みだけになった防災対策庁舎を訪れては、ひっそりと泣き崩れる。映画は、南三陸町の被災1年の厳然たる現実を克明に描いていく。

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作品データ

製作年
2012年
製作国
日本
配給
MBS
初公開日
2012年10月6日
上映時間
99分
製作会社
MBS(協力 TBC=TBS)
ジャンル
ドキュメンタリー社会派


[c]キネマ旬報社