リンカーン|MOVIE WALKER PRESS
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リンカーン

2013年4月19日公開,150分
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19世紀のアメリカで奴隷解放に尽力した、第16代大統領、エイブラハム・リンカーンの知られざる苦悩に迫る、巨匠スティーブン・スピルバーグ監督によるヒューマン・ドラマ。本作で3度目のアカデミー賞主演男優賞に輝いたダニエル・デイ=ルイスがリンカーン役を熱演する。

予告編・関連動画

リンカーン

予告編

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

大統領となり、“奴隷解放”を訴えるリンカーン。だが、国を二分する南北戦争は4年目を迎え、味方であるはずの共和党内からも反発の声が出るなど、苦境に立たされていた。国務長官を介して議会工作を進めるも状況は好転しない。政治だけでなく、息子が母親の反対を押し切って北軍に入隊するなど、家庭でもトラブルを抱えていた。

作品データ

原題
LINCOLN
映倫区分
G
製作年
2012年
製作国
アメリカ
配給
20世紀フォックス映画
上映時間
150分

[C]2012 TWENTIETH CENTURY FOX FILM CORPORATION and DREAMWORKS II DISTRIBUTION CO., LLC [c]キネマ旬報社

  • rikoriko2255

    ノリック007

    5.0
    2020/9/21

    映画は、ゲティスバのーグ演説の再現で始まり、第二次大統領就任演説で終わります。

    時代は古く、日本では幕末の時期に当たります。
    幕末の日本では、少数の人々が密室で決定し、戦争で決着させました。
    幕末の頃のことは、正確にはわからないので、教科書でさえ恣意的に記述されている状態です。
    現在の日本は、少数の人々が首相を密室で決定し、形だけの総裁選挙を行うだけで、なぜ首相に選ばれたのかについては推測にすぎず、どのようなことが行われていたのかを知ることさえできません。
    現在の日本は、法律について会議で議論せず、記録に残らず、強硬採決しているので、どのような議会工作をしているのかさえ分かりません。
    日本は、幕末の頃と現在とで違いはなく、進歩も、進化もありません。

    米国の政治と戦争に関する映画です。
    日本とは違う米国の政治についての知識と、日本ではない米国の地理に関する知識が必要です。
    リンカーンが置かれている政治状況と戦争状況を理解し、リンカーンが行ったことが理解できないと楽しめない映画です。
    米国では、会議で議論し、記録し、採決しているので、正確に当時のことがわかります。
    ジョリー夫人は、リンカーン大統領に、自分の意見を、空気を読まず、忖度することなしに、率直に自分の意見を述べています。
    政策に対して自分の意見を持っている日本人はいるのか、首相に対して言えるのか、日本の首相は、有権者の政策に対する意見を聞き出すことができるのかと考えさせられるシーンです。
    議会工作は、理解できれば、楽しく鑑賞できます。

    リンカーンの有名なゲティスバーグ演説と第二次大統領就任演説を知らないと何も感じることはできないです。
    高木八尺・斉藤光訳『リンカーン演説集』を購入し、読んでみることをお勧めします。
    映画を鑑賞するだけでは、理解できないので、分からないことは、分かるまで自分で調べる必要があります。
    色々なことが理解できるようになると、リンカーンの何気ない一言一句が、名セリフになり、心に響きます。

    複雑な時代だからこそ、「我々は、始まりは等しい、それが原点だろ。差がない、それが公平さだ。それが正義だ」という原点に回帰するべき「今」観るべき映画です。

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  • rikoriko2255

    お水汲み当番

    2.0
    2020/7/29

    映画のストーリーは、「奴隷解放法(憲法改正案)を通すために、賄賂などを使って反対派の議員を切り崩し工作したこと」に終始しており、日本人には、「はぁ……。これはいったい面白いんですか?」みたいな感じでしょう。

    米国人以外には、まったく興味を持たれない仕上がりになったことについて、きっとスピルバーグ監督も危惧していたのでしょう。
    映画が始まると同時に、本人がノコノコ画面に出てきて、最初に「日本の皆様へ」みたいなことを言っています。

    監督が口で作品の言い訳をする時点で、映画として「負け」なんですけどね。

    リンカーン大統領について、あらためて学び直すきっかけには、なるかも知れないです。

    大統領役も、奥さん役も、現実の写真とウリ二つ。
    監督が、アメリカ人の記憶の上書きを狙ったのであれば、それは成功しています。
    アカデミー賞を取るのも当然かも知れません。
    大統領の名言集みたいなのも、あちこちに散りばめられていますし。

    ただし、あくまで日本の映画館で日本人が見る評価とすれば、★★評価が精一杯。

    リンカーンは単純に偉いわけではありません。
    彼が主導した、大規模・執拗かつ徹底的なインディアン大虐殺。
    映画ではスルーしていますが、インディアンに対してはリンカーンは本当に残忍きわまりなく、血塗られた暗黒の大統領であったという史実も、ここで指摘しておかねばならないと感じています。

    インディアンの土地に侵攻する→インディアンと戦争になる→条約を結び土地を取り上げる→だけど代金はいつまでたっても払わない→インディアンが暴動を起こす→虐殺する。
    これの繰り返し。

    虐殺を主導したのがリンカーンです。
    代表例が、
    1862年の「ダコタ・スー族戦争」→虐殺・追放とか、
    1864年の「ナハボ族強制収容」→虐殺・500キロの死の行進とか。

    彼の祖父がインディアンに殺されたことが一つの原因らしいですが、こういう卑劣な暗黒面をないものとして「正義の味方リンカーン」を描いても、ねぇ。

    リンカーンにだけは、「法の下の平等」なんてことを口にしてもらいたくなかった。
    それは、偽善なのですから。

    ※告知※ 今後、私のレビューは「映画コム」のほうに順次移行し、ムービーウォーカーに書いていたものは、移行終了後に削除することにしております。ご了承ください。

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  • rikoriko2255

    元電気メーカー社員

    4.0
    2013/5/5

    150年前の米国議会は現代とは正反対に、底辺の人達の人権に国の将来を賭けた。持てる者は黒人に生活(収入)を奪われる事を恐れたが、その一方、奴隷制度で栄える大農場に職を奪われた白人農民も少なくなかった。スピルバーグは露骨に説教臭いことはしないが、全てのカットがとことん突き詰められている。彼は物語を美談にせず、綺麗事では済まないリアルな政治ドラマとして描く。

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  • rikoriko2255

    4.0
    2013/5/2

    奴隷制度には反対だから、リンカーンが居てくれて良かった・・と思う。
    勿論彼だけの功績じゃないけど、彼が居たから皆頑張れた・・と思えたわ。
    賛成派も反対派もそれぞれの思いを抱えていて、それが良く伝わって来て、賛否を問うシーンは結果は解って居てもハラハラします。

    彼のユーモアとか話術とかは、私好みじゃないんだけど、かぶせるように話す・・と言うか、弁護士特有の話し方で煙に巻くと言うか‥説得力は有ったと思うし、アメリカ人のユーモアのセンスは日本とは違うと思うけど。

    こういう話方の人って相手に悪いのは自分だ‥って思いこませるのが上手そう。
    説得には向いているだろうね。
    上司とかに居たら嫌だな。正論なんだけど、何か納得できないまま押し切られそうで。

    彼の祖父はインディアンの襲撃で家族の前で殺されたそうで、そのせいか、彼はインディアンの撲滅にも力を入れていたんだよね。

    その辺に矛盾を感じる。

    確かに残忍ではあるけど。アメリカ人は彼らの生活を一方的に奪い、破壊したんだからね。
    彼らの文化とは相容れないだろうけど、崇高な知識を持っても居たんだよね。今も語り継がれるくらい。

    まぁ、映画の中ではその辺は描かれていないけど、思い込みの激しさと、我が道を行く感は良く解る。善き父親だったことも。

    偉大な事を成し遂げた。そしてこれからどうするか‥を見てみたかった。残念です。

    そう思うと、坂本竜馬と通じるなぁ‥

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    ネタバレあり
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  • rikoriko2255

    さっちょ

    3.0
    2013/5/2

    確かにリンカーンにそっくりだったダニエル・デイ=ルイス。アカデミー賞主演男優賞を受賞しただけある。
    リンカーンの南北戦争奴隷解放宣言後の合衆国憲法修正第十三条を議会で可決させる為の奮闘をメインに描いたストーリーで、数々のSF超大作を世に送り出してきたスピルバーグ作品としては、エンターテインメント的というより、当時を忠実に映像化し淡々と語られた内容で、会話重視の展開。話している言葉が子守唄のように聞こえ、字幕を追えず眠気を誘った。
    しかし、裏工作?あり、夫婦関係・親子関係もあった人間の心の中を示していた内容は良かった気がする。
    また、CMから宇宙人のコメディ的イメージの強かったトミー・リー・ジョーンズ演じた共和党下院議員の冷静な姿は別人のように見えて素敵だった。
    昨年観た『リンカーン 秘密の書』はけっこうホラー的映像も多かったけれど、リンカーンの生い立ちも含めて描かれスピーディでわくわくドキドキできる迫力ある展開だったので、私的には『リンカーン 秘密の書』の方が見やすく理解しやすくて好きかも。
    とはいえ、アメリカの自由と平等を掲げたリンカーンの功績は、現在に引き継がれている。アメリカ史上初の黒人大統領が存在しているのも、もとを正せばリンカーンがいたからこそと言えるかもしれない。
    今日本でも憲法改正が重要視されている。水面下での裏工作があるのだろうか?それは一国民として許しがたい。どんな結論になるにせよ、真っ向から対話できちんと理解しあって決めてほしいものである。

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  • rikoriko2255

    seapoint

    3.0
    2013/4/24

    生存しているのに、もはや伝説の役者と化しているなぁ、D・デイ=ルイス。もちろん、実在のリンカーンを知ることはできないが、なんだか本物そっくりと思わずにいられなかった。本来なら純粋にアメリカ人(ネイティヴアメリカンではなく)がリンカーンを演じてこそ、云々ってはずですが、英国人が演じてオスカー。でも見れば演じられる人が、他にいなかったかも。
    息子を膝に乗っけて考える後姿は語っている。

    奴隷のために白人同志が戦う。世界大戦より、こちらの方がアメリカ人にとっては重要であるかもしれないほど、人々、アメリカ人にとって密接な史劇である。
    南北戦争の戦場現場や奴隷模様より、この映画は政治内部が主だったので、史劇というよりリンカーンという人物のしかもある時期を徹底的にフォーカスしている。大スペクタルを描けばヒットのスピルバーグがこんなにポイントで、しかし壮大に描くのはやはり彼だからか。

    そんなわけで重要とは言え、眠気に誘われたのは自分がそこまで関心ない事情なのかなと感じる。
    結局、政治で人々が動かされるのか。
    夢物語のように満場一致というわけには行かない。それがリンカーンの死に繋がる。これは人生の賭け。
    改革され、リンカーンが友人から「この1年で10歳くらい老けたな」と言われ、自分も骨の髄まで疲労困憊って言っているのだから、どれだけ国を愛したか、わかる。利益とかではない。
    うん、世界中の現政治家が見なければいけない映画ってことはたしかである。

    久々にJ.スペイダー拝見。わからなかったよ…

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  • rikoriko2255

    ma_maru

    4.0
    2013/4/21

    リンカーンの歴史的偉業が何かというのはあまり知らない。
    南北戦争の背景も何となくしか知らない。
    そんな状態でもエンタメ頂点のスピルバーグなら面白くやってくれているのではないか、という期待のもと、下調べなしで鑑賞。

    結果、面白かったです。
    劇中の共和党・民主党・閣僚・使節団の関係を説明通りに字幕を追って行ければ全然大丈夫です。中学生でも楽しめます。
    「裏切りのサーカス」とは違い、ちゃんと理解できるし面白い。

    さて、中身ですが、奴隷制度を巡る南北戦争が舞台。
    使節団と秘密裏にやり取りしていること隠しながら、
    共和党・民主党・閣僚達とやり取りしながら、
    奴隷制度廃止を憲法で締結させようと奮闘する物語。

    リンカーンの目的は、奴隷制廃止法案を投票によって通したい、
    という明確なもの。
    このわかりやすい目標をわかりにくくにしているのは、各々の立場の複雑さである。

    たとえば、民主党。
    奴隷制反対というリンカーンと真っ向反対の立場をとる党。
    選挙では共和党に惨敗。政治的には劣勢立場。
    当然反対の価値観の人間に対して変えろといえるわけがない。
    そこで揺れている人間に揺さぶりをかける。
    …秘密裏仕掛けるスパイ的な要素が1つ。

    共和党はリンカーンの所属する党。
    だから、身内の党なので協力的かというと、全員がそうではない。
    身内の中には奴隷制廃止にはたしかに賛成するが、自由になった何百万の黒人のフォロー施策がなければ断固反対とする過激派。敵味方が混在する党の内訳。身内なのに一筋縄ではいかない。これが2点目。

    閣僚の人々。
    リンカーン側近は奴隷制廃止に良く思わない。
    勝てもしない法案を通したことによって政治的に低迷する恐れがある。勝てる試合だけに出ればよろしいとする態度でリンカーンへ何度も法案を諦めることを提案し反対の立場をとる人たち。これが3点目。

    その他使節団との非公式のやり取りにより、その行動が明るみになると全ての目論見が泡となる点。これが4点目。

    このような色々な立場の人間を説得していくのだが、
    共通しているのは価値観を変えようとしていないこと。
    別々の価値観を認めながら、奴隷制廃止がもたらす意義を
    熱弁を奮って理解してもらうまで説いていく。
    これがリンカーンのリンカーンたる手法である。
    この立派な手法+結果を出すという凄さ。

    また彼の偉業とは別にリンカーンの環境とスピルバーグの環境に注目してみる。

    貧しい家に生まれ、学校にもろくに通えない中、苦学を重ねてアメリカ大統領になったリンカーン。
    ディスレクシア(学習障害の一種)のために同級生より読み書きを修得する速度が遅く、両親は離婚し苦労を重ねたスピルバーグ。

    勝手な解釈でスピルバーグさんには怒られるかもしれないですけど、リンカーンと彼の環境を重ね合わせてしまうのは私だけではないはず。

    個人的な思いいれもありつつ、色んな立場を踏まえてもコミュニケーションの垣根を越えて明確な目的を達成していくという文脈はとても素敵だなと素直に思えました。
    法案を通すまでのプロセスに感動を覚えました。

    日本式なら、同じ価値観を共有し組織の為に飲み込んでもらう、
    という手法が取られ勝ちですが、明確な目的を持ち出し、個別の物語でイメージさせて説得させる、というのはアメリカならではのやり方なのかな、と思いました。
    やり方は人それぞれで否定も肯定もしませんが、
    目的を達成するためには正解というものはない。
    その中でどれだけやり遂げられたかというのが重要だと感じ、
    それがこの映画では表現されていたと感じたので自分の胸に伝わってきたと実感しました。お勧め。

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  • rikoriko2255

    Orca

    4.0
    2013/4/19

    かなり南北戦争について詳しくないと理解できない映画と思いました。憲法の重み、平等の定義の仕方など、民主主義について考えてしまいます。民主党からオバマ大統領が選出されたことなどを思いながら観ると感慨深い映画です。

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