ポール・アンダーソン
アルバート・ドノヒュー
実在した双子のギャングをトム・ハーディが一人二役で演じるクライムサスペンス。60年代のロンドン。手段を選ばない方法で街の権力を手中に収めていくレジーとロニー。だが組織内の不調和やロニーの自滅的な行動により二人の絆に綻びが生じ始め……。共演は「ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール」のエミリー・ブラウニング、「キングスマン」のタロン・エガートン、「博士と彼女のセオリー」のデヴィッド・シューリス、「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」のポール・ベタニー、「マイティ・ソー ダークワールド」のクリストファー・エクルストン。監督・脚本は「42 世界を変えた男」のブライアン・ヘルゲランド。
※結末の記載を含むものもあります。
1960年代初頭のロンドン。双子のギャング、レジー・クレイ(トム・ハーディ)とロニー・クレイ(トム・ハーディ二役)は手段を選ばない方法で街の権力を手中に収めつつあった。さらなる勢力拡大のために二人はアメリカのマフィアと手を組み、有力者やセレブリティとも懇意の関係を築き上げていく。彼らの影響力はイギリス社会の上流階級にまで及び、その勢いはとどまるところを知らなかった。そんな中、レジーは部下の妹フランシス(エミリー・ブラウニング)と恋に落ち結婚。悪事と手を切ると約束したレジーは、自らが所有する複数のナイトクラブの経営に力を注ぎ込むようになっていく。しかし、組織内の不調和や警察の執拗な捜査、ロニーの自滅的な行動によってクレイ兄弟の栄華は徐々に脅かされていくのだった。やがて二人の絆に綻びが生じ、レジーとフランシスの結婚生活も破綻へと向かい始める……。
アルバート・ドノヒュー
レジー・クレイ/ロン・クレイ
ニッパー・リード
フランシス・シェイ
フランク・シェイ
ミセス・シェイ
イアン・バリー
ジャック・マクビティ
マッド・テディ・スミス
エディー・リチャードソン
ジョージ・コーネル
ステファン・ド・フェイ
レズリー・ペイン
アンジェロ・ブルーノ
ティミ・ユーロ
レズリー・ホルト
ブースビー卿
監督、脚本
製作
製作
撮影
美術
衣装
編集
音楽
原作
製作総指揮
製作総指揮
製作総指揮
製作総指揮
製作総指揮
製作総指揮
製作
製作
製作
共同製作
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T.ハーディは主役の時は一人でがっつり演じることが多し。「レヴェナント」のようなサポート役の方が性に合っている気がするが。今回は双子役ゆえ、2倍。 実業家でもある頭脳明晰なレジー。天然でKYなロニー。対極的性格だが、双方の目の奥をみれば兄は真に暴力的で、弟は時に真実を見定める。そして誰よりも濃い関係。それがプラスになるかマイナスになるか。映像をみれば波乱万丈な人生。クラブが繁盛して、人々から声もかけられ、マフィアであるとは思えないくらい。政治家よりも信頼が厚そう。ただし裏切らなければという前提の話。 マフィアに抗争はつきもので、血だらけ上等。彼らは腕っぷしもあり、下っ端ではなく、己でくだす。 レジーを主軸に動いているが、キテレツな弟が彼らの付加価値を高める。やはり双子、切れない絆。当時のファッション(キュート)や雰囲気もしっかり描かれ、マフィア云々とは言え、わりと楽しい。